男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

ベートーヴェン : 交響曲第5番ハ短調

ベートーヴェン : 交響曲第5番ハ短調<運命>

ベートーヴェン : 交響曲第5番ハ短調<運命>

フルトヴェングラー指揮の1947年5月27日録音のもので、ベルリン・フィル・ハーモニー演奏。




凄い!!


本当に凄い。


歴史に残る名演だって言うのは知っていて、色んな絶賛も読んでいたんですが、これほどとは思わなかったです。

本当に凄い。


ボクの中にあったこの曲のイメージをあらゆる意味で突き抜けていて、「ここの伸ばしがいいんだよなあ」とか「ここのティンパニの連打が」とかありとあらゆる最上のイメージが全部完璧以上に具現化しつつ、意識していなかったあらゆる部分が身体全体にたたきつけられるような感じです。

「うおおお! なんだこの異様な無音は!!」とか「このクラリネットがこんなに燃えさせるかよ!」とか「ここのストリングスこんなに強調するなんて何て燃える!!」という感じで、予想をことごとく裏切られる快感に満ち満ちています。

いままでそんなに意識せずに流れていた、第三楽章の終盤部分(弦をはじくようにしてメロディをポツンポツンと奏で続ける第四楽章の驚愕燃えへの助走部分)の異様極まる緊張感がただ事ではなくて、あのまま続いたら聴いてるほうがどうかしそうな緊迫を強いる。そんなのあるかよ!

いやある!!

本当に高級なアクション映画の完成形の様なイメージがたった30分強の演奏に濃縮されている感じです。


「別に指揮とか演奏なんてどれでも大して変わりゃしねえよぉ」というありがちな誤解が消し飛ぶこと請け合い。

同じ脚本でも監督が違うと全然違う映画になるのと同じです。

それにしても本当に凄いですよコレ。必聴!