男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

『ショスタコーヴィチ交響曲第5番』(ニューヨークフィル演奏レナード・バーンスタイン指揮)を聴きました。

今度は純粋な交響曲を聴いてみようと思います。とは言っても、ボクが持っている交響曲のレコードは先日中古レコード店めぐりで購入したこちらの一枚のみ。しかも当然100円w

箱を漁っていた時に、あまりのジャケットのカッコヨサに「お!」と戻って確かめただけあって、とにかくカッコイイ。使われているのはテオドル・ジェリコーという人の「メデューズ号の筏」という絵だそうです(ジャケットの裏にちゃんと書いてありました)。この手のカッコヨサはやはりレコードの30センチ正方形という大きなサイズがもたらす効果もありますよねえ。しげしげとジャケットを眺めて悦に入ってからの視聴。

曲は大好きな『ショスタコーヴィチ交響曲第5番』で、超名演奏として知られ、ボクも長らく愛聴しているバーンスタイン指揮による東京公演のもの……ではなくw 同じくバーンスタインがニューヨークフィルで演奏した1958年のものと思われるものです(ジャケットには明確に時期が書いていないんですよね)。

CDでは恐らくこちらになるんじゃないかなあと。

というわけで、聴いてみました。100円で内袋にも入っていない雑な扱いだったレコードなんですが、殆ど傷も汚れもなく盤面の状態は良好。そして、聴き始めるとその音の良さに驚かされました。勿論プチノイズも多く入るんですけど、やはり鮮度がいいとでも言うんでしょうか。70年代同士のスピーカーとプレイヤーとの相性の良さもあるんでしょうか、とにかくアナログ・トゥ・アナログの音源の良さには驚かされます。こうなってくるとフォノイコやアンプなんかもヴィンテージのものにしたくなりますが、それはまた次の機会にとっておきましょう。

交響曲をレコードで聴いた経験は個人的には殆ど無くて、学校の音楽の授業で聴かされたぐらいでしょうか。自分がクラシックを聴き始めた頃はもうCDの時代になっていましたから、曲の途中でA面とB面を裏返すという作業がやたらと新鮮w これが長い楽曲で2枚組とかになるとさらに作業が増えると思うと、「ベートーヴェンの第九を一枚に切れ目なく収めるためにCDがあの収録時間になった」という都市伝説もまことしやかに信じたくなりますねw

それにしてもこの交響曲の「サントラ感」ねw しかも激燃えの。熱すぎるぜ。どの楽章も燃えるんですよねえ。

まあ、クライマックスの第四楽章はぶっちぎりで燃えまくりなんですが、やはり1937年発表(ショスタコーヴィチ31歳だってよ!)ということから考えても、ほぼ現代の交響曲と言っていいわけですから、サントラ感もあって当然なのかもしれませんし、明らかに現在の映画音楽は影響受けまくりですよねw

そういう意味でも映画好きにはぜひとも聴いていただきたい曲ではあります。


こちらは超有名無い東京公演のCD。これもレコードで聴きたいなあ。こんかいの演奏は東京公演のものに比べても明らかにテンポが早くて、「若さ」の漲る指揮だなあと思いますよ。