『恋しくて』
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凄いシンプルなプロット
奥さんからのリクエストが「ご飯食べながら軽く観られる映画」ということで、二人とも観ていて気楽に観られる映画を選びました。ボクも久しぶりですが、奥さんは多分20年ぶりぐらいだそうです。ちょうどWOWOWでジョン・ヒューズ追悼特集のハイビジョン放送を録画してあったのでそちらを鑑賞。
『プリティ・イン・ピンク』に続いてハワード・ドウィッチ監督の作品ですが、キャストはエリック・ストルツにリー・トンプソンにメアリー・スチュアート・マスターソンと、綺麗どころを揃えてきています。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で幻になったリー・トンプソンとエリック・ストルツの共演が実現しかかっこうで、ボクもそうでしたがリー・トンプソン目当てで観に行った作品です。しかし、この映画を観るとだれでもメアリー・スチュアート・マスターソン扮する「男勝りの幼なじみで密かに主人公に想いをよせているワッツ(しかもドラムをやってる)」に骨抜きにされるわけですよ。もう目を疑うようなベタベタな設定のキャラなんですが、良く考えればこの映画が元になっているわけです。それでもちゃんと成立しているのは、ひとえにメアリー・スチュアート・マスターソンの芝居が実にうまいからです。やったらと細かい芝居を的確に放り込んでくるので感心します。
そんなベタベタなストーリーの中でも究極にベッタベタなエピソードとして超有名な「キスの練習台になってやる」シーン。あそこも彼女の演技力がなければ陳腐極まりないシーンなんですけど、あまりにも本気でドギマギしているように見えるので、観ているこっちもドッギマギですよ。
しかし、あのシーンを実際に撮影して映画にしてしまうジョン・ヒューズはやはり只者じゃないです。普通恥ずかしくてやれないって。でも、青春映画は恥ずかしがったらダメなんですよね。さらけ出さないと。ははは。
そして、もう一つ驚いたのが、昨日観た『リバー・ランズ・スルー・イット』に引き続いてクレイグ・シェーファーが、定番のバカなボンボンに扮していてこと。地球広しといえども、意識せずに彼の映画を続けて観た事のある人間は、彼の両親以外では僕らくらいしかいないでしょう。それぐらいショッキングでした。
「あああああ!!!!!」
って。