男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

『ノーカントリー』★★★

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「後で観よう」「あとで見よう」と先延ばしにしていたのですが、Twitterで@Ka_Fuji さんが鑑賞していたのを読んで便乗。

ロジャー・ディーキンスシネスコ撮影がテキサスの荒涼とした風景を見事に切り抜き、作品世界のルックスを決定づけていて印象深い。

ただ、まあ、この作品を象徴するアイコンといってもいいハビデル・バルデムの怪演が凄すぎます。個人的に「突然その場に降って湧いたように現れる災厄」という存在が大好きなので、このシガーというキャラが髪型も相まって強烈すぎます。

トミー・リー・ジョーンズも登場シーンが少なく、ハビデル・バルデムに持っていかれてしまっている感はあるものの、登場するだけで安心感を生み出す存在感は素晴らしかった。

狂言回しとも言えるジョシュ・ブローリンも近年の活躍はめざましく、すっかりB級映画のスターであったお父さんジェームズ・ブローリンを超えたと言えますね。まあ、殆どの人は『グーニーズ』のマイキーの兄貴も大きくなったなあというところでしょうが。

コーエン兄弟独特の突き放した演出や、コメディさを失わないシナリオも懐かしくさえ感じるものです。20年前は随分はまって観まくったもんですが、最近はあまり観ていなかったので。

そういえば、ワザとだと思うんですが、クライマックスの展開はもうちょっと丁寧に描いてもいいんじゃないの? 最初誰がどうなったのか分からなくて、ちょっと戻しちゃったよ。