男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

『めぐり逢い』

ケイリー・グラント¥ 1,498 (50% OFF)
この空気感大好き!
女性の心をわし掴みにするロマンチックなラブストーリー
大人の恋に憧れます
ドラマ:3802位 (2010.09.19)


ラブ・ロマンスが観たいという奥さん。そりゃ、あんだけ重苦しい映画ばっかり観せられれば無理もないことです。

ところが、ライブラリーを整理してわかったことですが、ボクの手持ちの映画には恐ろしいほどラブ・ロマンスがない。ラブ・コメディは少なからずあるのですが、あるといえばジョン・ヒューズ系の青春モノばかり。

奥さんが望むのはクラシカルなラブ・ロマンスです。

というわけでTSUTAYAで借りてきたのがこちら。何度もリメイクされている作品ですが、ボクはどれもこれも観たことがない。知っている知識はケーリー・グラントとデボラ・カーが主演で、メグ・ライアンの『めぐり逢えたら』でモチーフとして登場する作品というぐらい。

お話はシンプル。豪華客船に乗り合わせた国際的プレイボーイ(ケーリー・グラントのためにあるような役だ)が魅力的な女性と知り合って意気投合するが、二人にはお互いに婚約者がいる。半年後に現在の恋を清算してエンパイアステートビルの展望台で待ち合わせようと約束するが……

というもの。

前半50分ちかくをつかって客船での二人のやりとりを上品で洒落た演出で描いていくあたりですっかり気分がよくなるが、さすがラブ・ロマンスの古典だけあって中盤から意外な展開に。


そして、ラストが絶品。二人の会話の裏側を巧みに的確に観客へ提示しながら、説明的なセリフを一切使わずにふたりのすれ違いがめぐり逢いに転じる瞬間を描いていて秀逸。しかも、そこでスパっと終わる。感動的だ。


監督のレオ・マッケリーは原案も手がけており、オリジナルの『邂逅』も監督している。そちらもぜひ観たくなりました。