男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

進撃の巨人(1) (少年マガジンKC)


本能に訴えかけてくるグロ

巨人が人間たちを食べ尽くした未来。生き残った人間たちは巨大な壁の中に籠城して100年以上。人間たちが平和ぼけした頃、超大型巨人が現れて……

という大変魅力的な設定の作品。まだ始まったばかりなのですが、後先考えない(ように見える)無鉄砲な掟破りが続出する第一巻でした。

とにかく、巨人たちの気味悪さ抜群の造形がすごいだけでなく、そいつらが人間を「食べる」シーンのグロさは秀逸。”ゴクン”とか、頭から丸呑みされる直前とか(この抵抗しても無駄な無常感がまあ)。

個人的に生物にはすべて「喰われる」事に対する恐怖が本能で刷り込まれているはずですから、そういう本能的な部分を直撃する描写は怖い。いや、グロい。前回も書いた「圧倒的な存在に侵略」される面白さも当然あるのですが、そういった魅力を掻き消すほどのグロ描写はこの後どうやって活かされていくのか興味深いです。

彼岸島』みたいに、グダグダになる予感がしなくもないですが……


二巻は7月16日発売予定。

  

捕食される恐怖描写といえばこの三冊を思い出します。『羆嵐』の熊に子供の命乞いをする妊婦の描写なんか血の気が引きますよ。