「トキワ荘の兄貴」を知って！藤子Ａさん講演へ

地元の新発田でも寺田さんのことを知る人は限られているが、昨年１０月には市立図書館で作品展が開かれ、研究会を発足させる動きも出てきた。同センターは、寺田さんの作品を見直し、時代の潮流に流されずに自分の作風を貫いた姿を若い世代にも知ってもらおうと、講演会を企画した。

『まんが道』のファンならば誰でもテラさんの人間としての功績を十分知っているのですが、逆にそれだからこそテラさんの本業である”漫画作品”については知りにくいかもしれません。

そういう自分も『まんが道』にはまり始めた頃は「そういえばテラさんの描く漫画ってどんなんなんだろう？」と思っていたもんです。

しばらくしてから、いくつかの作品が復刻された際に読んだのですが、これがテラさんが常に言っている事を完全に有言実行している作品なんですよ。そして、すっごく「いい漫画」なんです。心があったかくなります。

それを読んでから『まんが道』を読みなおすと、ますますテラさんの言動にしびれますよ。

ボクは特に『背番号０』が大好きで、子どもたちの描き方やエピソードの心温まり方が素晴らしいですよ。機会があれば是非読んでみてください。

ボクは心が折れそうになったときに、必ずこのテラさんが藤子不二雄両氏に出した手紙を思い出して頑張ります。実物も展示会で観ましたが、本当に誠実な手紙ですよ。

もしまだ読んでいない人がいるなら、それは確実に人生の何かが欠落している状態です。文字通り「必読」の書。

男たち、野獣の輝き