『ブラック・ジャック創作秘話〜手塚治虫の仕事場から〜』を読みました
ブラック・ジャック創作秘話〜手塚治虫の仕事場から〜 (少年チャンピオン・コミックス・エクストラ)
posted with amazlet at 11.12.09
「このマンガがすごい! 2012」の一位になったということなので読んでみました。
有名なエピソードもあるんですが、やはり文章ではなく漫画で描かれると生き生きと感じられるのが良いです。特に手塚治虫がベレー帽も被らずハチマキをして貧乏揺すりしながらメガネも外して原稿に覆いかぶさるように描いている描写はなかなか生々しくていい。
死ぬほど観た映画の撮影風景とか見た時のただごとじゃない違和感に近い。手塚治虫の漫画なんて誰かが描いているって感覚じゃないんですよね。
『まんが道』なんかだと満賀たちがキャラクターになっているのでフィクションとして楽しめてしまうんですが、こちらはデフォルメされている絵なのにやっぱり生々しい。
『ブラックジャック』がちゃんと連載して毎週執筆されていたんだなあと言う新鮮な驚きがあります。
僕の一番大好きなエピソード『血がとまらない』は何とこのオリジナルの単行本にしか収録されていない!