やっぱり『もののけ姫はこうして生まれた』は面白い

「もののけ姫」はこうして生まれた。 [DVD]

アフレコシーンの宮崎駿はとにかく面白い。

↑スピーカーの間から顔を出しているだけなのに、やったら面白い宮崎駿。良い顔してるよまったく。

ビジュアル的にも爆笑シーンが続出するんですが、楽しそうに小躍りしている姿なども面白い。製作の末期で修羅場になっている関係なのか、ナチュラルハイになっているのかもしれませんね。

このドキュメンタリーは、宮崎駿に密着している部分も面白いのですが、一本の怪物的な映画がいかにして生まれたかという事にも迫っているのが素晴らしいんです。つまり、鈴木敏夫プロデューサーを中心としたマーケティングの部分にも尺が割かれているんです。そこがめっぽう面白い。鈴木敏夫プロデューサーの貧乏揺すりや独特なしゃべり方などは強烈なインパクトを残します。

終盤のいよいよ公開となる前後の興行的なやりくりや戦略、東宝側の判断の部分と関係者のインタビューなど見所満載。普通のメイキングでは本編の（しかも撮影を中心にした）製作過程しか描かれないのがいつも不満でしたから、こういった部分を掘り下げてくれるこのドキュメンタリーはいいんですよ。

果たして１２月発売の１２時間たっぷりポニョ祭りはどうなるのか？

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公開前のプロフェッショナルの流儀を観る限りでは、ディレクターが宮崎駿のコントロールを誤っているのが見え見えだったので、１２時間もあれが続くと思うと鬱になりますが。