宮崎駿が監督した『死の翼アルバトロス』『さらば愛しきルパン』

ルパン三世 second-TV. BD-25 [Blu-ray]（『死の翼アルバトロス』収録）
ルパン三世 second-TV. BD-26 [Blu-ray]（『さらば愛しきルパン』収録）

いよいよブルーレイで発売！！

宮崎駿が照樹務（当時の会社テレコムのもじり）名義で絵コンテと演出を手がけた、ルパン三世2ndシーズンの傑作『死の翼アルバトロス』『さらば愛しのルパン』。それらの収録されたブルーレイがそれぞれ発売されます。ビデオやＬＤの時代にはバンダイが、二作だけをセレクションして『宮崎駿スペシャル』として発売しており、それはそれは重宝していたもんですが、今回はそんな贅沢なことはなく、順当に放送順の収録となっている。なので二枚別々に購入する必要があるが、この二話にはそれを払ってもあまりある価値があるのでＯＫ。

フォーマットは普通の放送としての一話なので、正味２３分ほどなのですが、その充実ぶりと面白さは他の劇場版と比較してもまったく遜色が無く、逆に気負った物が無く駿の「素」の部分が素直に出ているという意味では個人的にこの二作の方は宮崎駿のベストに入る作品だ。

『死の翼アルバトロス』のクライマックスで展開される大空中戦では、自動追尾ミサイルが同じ速度で飛んでいるルパンのプロペラ機を”真横に流れるように”飛んでくる！！　あれはホントに素晴らしい。

『さらば愛しきルパン』では冒頭の新宿の１カットだけで一気にリアリティを充満させる神業や、東京が戦場になるミリタリー・シミュレーションとしても見所がありすぎます。「これが本当に３０分番組のアニメか！？」と驚愕必至です。

ルパン三世 死の翼アルバトロス・さらば愛しきルパンよ (スタジオジブリ絵コンテ全集第2期)

二作の絵コンテをまとめて収録した絵コンテ集。宮崎駿の絵コンテは普通の漫画みたいに読んでも面白いのですが、この二作は本当に楽しそうに描いているのが伝わってきます。