男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

ポニョのブルーレイについて鈴木Pがアレコレ

崖の上のポニョ [Blu-ray] 「崖の上のポニョ」ブルーレイディスク 特別保存版 [Blu-ray] ポニョはこうして生まれた。 ~宮崎駿の思考過程~ [Blu-ray]

待望のドキュメンタリーも同梱されているので、『特別保存版』を購入予定。

http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/avt/20091105_326296.html


ジブリ初のブルーレイである『崖の上のポニョ』が、いよいよ来月に発売ですね。

《AV Watchさん》で、プレス前の『崖の上のポニョ』ブルーレイについて、鈴木プロデューサーがアレコレ話しているのが掲載されていました。

何と言っても、宮崎駿監督の執着のなさというか、監督の売りと言っても良いある種の「イタサ」が炸裂したエピソードが最高でした。

「宮さん(宮崎駿氏)はね、作品を作って、公開のタイミングで見てもらうことができれば、その後には何も残らなくていいって人なんです。その分、劇場公開の品質に全力投球でこだわる。ナウシカの時なんて、配給用のプリントを完成したマスターから直接作れという。そんなことしたら、せっかくのマスターが傷だらけになるんだけど、宮さんは映画フィルムなら傷が付くのは当たり前。それより作り上げたマスターにもっとも近い映像を配給したいという気持ちが強かった」

「そして公開が終わると過去の作品のことは振り返らずに、次の作品へと取り組み始める。公開が終わった時点で、宮さんの中ではその作品は完全に終わってしまう。すべて終わった後、ナウシカの撮影ネガフィルムを“全部燃やせ”と言われた時は、どうやってそれを止めさせようかと本気で悩みました。(以下略)

>マスターから直接作れ

これはなかなかカッコイイ。完全にクリエイター側の発言で、一切プロデューサー的な視点が抜け落ちていますね。この気持ちを是非ともブルーレイ化の時には実現して欲しいですね。門外不出のマスターネガからポジ作って欲しい。

>すべて終わった後、ナウシカの撮影ネガフィルムを“全部燃やせ”

アイタタタタタ……

ここら辺が実に宮崎駿ですよねえ。イタサ爆発。そんなことホント思ってるわけないのに、考えないで口走っちゃうあたりが実に素敵。鈴木Pも本当に苦労してるでしょうね。


インタビューの中で「ポニョ・フィルター」みたいな発言がありますし、「DVDで充分」という発言もあるので、「千と千尋の赤い事件」からあまり懲りていないようにも感じて不安です。ぜひともブルーレイ化のさいにはさりげなく元に戻して欲しいですよね。「やっと本来の色が出せました」とか適当に言っていいですから。

・・・

個人的には本編よりも、延期になっていた密着ドキュメンタリーの方が気になって仕方ないです。なんせ12時間も収録されているんですからね。これでこそブルーレイって感じです。

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密着という意味では、ずば抜けて面白いこちらを超オススメします。

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最後のセル画アニメの記録としても貴重ですし、何と言っても宮崎駿が面白過ぎます!