男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

スーパーバッド 童貞ウォーズ [DVD]

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やたらと感動するコメディ

アメリカで凄く評判が良かったのだけは覚えていたのですが、日本では未公開だったんですね。
スターチャンネルで放送されたので、HDなんだから観ようと思って観たんですけど、これはかなり拾いモノの傑作でした。

デブでカーリーヘアーのセス、なよなよして内気なエヴァン、それともやしっ子丸出しのフォーゲル、この3人の高三トリオが卒業間近のある日、ひょんな事から人気女子グループ主催のパーティーに招かれる事になる。ただ、それには頼まれたお酒を手に入れなければいけない……

という話なんですけど、これ基本的に1日の話なんですね。エピローグを含めて24時間のストーリーかな。これだけでもうボクの琴線に触れるんですけど、この1日のドタバタぶりがなかなか素晴らしくて、リアリティがあるようで実は不条理という感じが大変『青春の1ページ』っぽくて最高です。なので、エピローグの部分では説明が難しい感動が突然襲ってくるんですけど。

ルーカスの出世作である『アメリカン・グラフィティ』も基本的なプロットはまったく同じ傑作ですが、こちらの肝はやはり昨今のムーブメントといっていい三人の『モテない』感ですよね。なのにタイトルが『スーパーバッド』って素晴らしいなあ。

3人の話なんですが、基本的にはセス&エヴァンのドタバタラインと、フォーゲルが二人の軽すぎる警官コンビに振り回されるラインとに分かれていて、それが途中途中で絡み合う感じです。このフォーゲルと警官コンビのストーリーだけでもハチャメチャなコメディに見せかけて、実は大人になってしまった子どもと、大人のふりをしている子どもという結構ジーンとくる展開になったりします。

それでもやっぱりラストですねえ。あのエスカレーターの使い方はホントにジーンとしましたよ。

しっかし、セスが二回も○に○○れるカブせギャグは秀逸でした。『ダニー・ザ・ドッグ』に近いですね。あの感覚は。