男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

『宇宙人ポール』★★★1/2

暖かい映画

『スーパーバッド』『アドベンチャー・ランドへようこそ』のグレッグ・モットーラ監督の日本初公開作になる新作。町山智浩が絶賛→浅草映画祭でプレミア→年末に世界中からかなり遅れて日本公開。という去年の『キック・アス』と同様の興行形態を打ち出した作品。ただ、今回は『キック・アス』と違って最初から少しだけ劇場が多い。ははは。

ユナイテッド・シネマ豊洲にて鑑賞。小さい劇場で観客もそこそこでしたが、豊洲までわざわざ来るよりは池袋などでの上映に行っているのでしょう。

サイモン・ペグとニック・フロストという『ホット・ファズ』コンビによる脚本主演作品でもあり、ふたりの持ち味が十二分に発揮された良質のコメディに仕上がっている。イギリスからアメリカのコミコンに参加したコミック作家の原作作画コンビが、そのままキャンピングカーを借りてUFOスポットを巡る旅に出る。この出だしの部分だけでグっと心を掴まれ、更に田舎のカフェで与太者に絡まれた時にサイモン・ペグがみせる「絶妙」のドギマギ芝居が更に感情移入を強化する。

そのあとは宇宙人ポールと出会った二人が珍道中を繰り広げるロードムービーになっていく。

極めてシンプルなプロットが力強く、絡まっていく横筋のキャラクターなども個性的で常に楽しい。クライマックスの二重に展開するどんでん返しにはすっかりダマされていたので驚いた。

全編に散りばめられたオタクにしか分からないギャグも、思わず笑ってしまうものばかり(宇宙人に憧れた動機が『マック』ってw)。


そして、一番この映画を観たかった動機である監督のグレッグ・モットーラが、前二作に続いてやはり「暖かい」視線で全編を描いており、終始気持ちのいい鑑賞体験を得られたのが大きい。

二人が次々と「何かに囚われていた人」たちを開放していく展開も、この作品の質を高めており、心にグっとくる要因だ。しかも、後味も最高に良い!


オススメです。



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アメリカではとうの昔にブルーレイ化。


ニック・フロストは『ハートブルー』に憧れているデブと言う素晴らしいキャラ。



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グレッグ・モットーラ監督の傑作二作。どちらも「暖かい」気持ちにさせてくれるコメディ。