男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

大統領の陰謀 [DVD]

かなりオマージュをささげていますね。

ゾディアック ディレクターズカット [Blu-ray]』を何度も観ていると、音声解説でも言及されているように、もっとも影響を受けているこの作品を観直したくなりました。昔買っていたスペシャル・エディションを吹き替え版で(この映画は吹き替えに限る)。
観れば観るほどフィンチャーがこの映画に対してオマージュを捧げているのが分かりますね。フィンチャーのファンはついつい刺激的な『セブン』や『ファイト・クラブ』のようなタッチを求めてしまいますが、フィンチャーはなんと言ってもこちらの作品のようなタッチを目指していることがよく分かります。
徹底的に事実をただただ提示すると言うアプローチは、ルポタージュ映画というような魅力でグイグイ迫ってきますね。
それでいて映画としての娯楽性もキチンと確保している点も両作ともポイントが高いです。ヘタなロマンスが一切無いのも素晴らしい。
同じ作曲家のデビッド・シャイヤをわざわざ起用しているのも度胸があるというか。

ダスティン・ホフマンがモノの見事に新聞記者を演じていますが、ロバート・レッドフォードも堅実に抑えた良い芝居をしていて素晴らしいコントラストになっています。ジェイソン・ロバーズ、ジャック・ウォーデンマーティン・バルサムの上司三人組も無茶苦茶魅力的です。
こういう硬派な映画は本当に好きです。