男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

タモリ倶楽部「京急久里浜車両工場へ行こう!! 前編」

もう何回も見直してます。面白いのは当然として、”何かを愛しぬいている人間”の姿がただただ良い気分にさせてくれます。
冒頭おなじみのファースト・ショットであるタモリのハンドマイクのバスト・ショット一つとっても、いつもと全く違う顔面。直後に登場する原田芳雄がまた極めつけのニヤニヤを披露してくれて、こちらにまでそれが伝播する。
ボクは鉄ではないのですが、それでもただただ鉄道に対して愛情をさらけ出す同番組の鉄道関連の企画は外れなく面白い。もちろんこれはタモリ本人が鉄道マニアだからなのもありますが、タレント・マネージャーであるはずの南田氏のはしゃぎブリ(どう考えても一緒にいたらキツイ)なども恐ろしいほど楽しい効果を生み出しています。
多分これは水曜どうでしょうでも体感できる、旅行や楽しいことをしているとき特有の共有意識を促しているのではないかと思うのです。簡単に言えば”何をやっても面白くなる”感覚。『水曜どうでしょう』も多分普通にあれをただ観たらイタイ。でも、旅行や飲み会などの空気が生み出す共有意識を視聴者に伝播させて生み出す面白さは、フィクションではなかなか生み出すことが難しい。もっとも、大泉さんだから許せる、タモリだから許せるという部分はあると思いますが……。

ってな屁理屈は措いといて、

前半の”貸切車両”で一般路線を使って向かうと言うあたりのすごさと言うか特別感は、タモリのニヤニヤ抜きにしてもすごいことだと言うことが分かります。イチイチ歓喜があがる

「各停が待ってますよ!!」
「横浜を通過してんだよこっちは!!」(この台詞をはいた南田裕介は何かがついてたとしか思えない)

などなど、鉄でない人間には何がすごいのかさっぱり分からないにも関わらず、何かすごいと言うことだけは分かって一緒に歓喜できる。これはとにかく素晴らしい事であって、こういう体験ができるだけでもメディアの可能性を色々考えさせられます(いや、実際は何も深く考えてはいないんですが)。

頂点はくるりのボーカルである岸田繁(当然鉄道マニア)が、「以前からやってみたかった」といっておもむろに這いつくばって床に耳をあてるシークエンス。発車時に独特の駆動音が音楽を奏でるように聞こえるというらしく、それを聴くための行動。乗客のいる状況では先ず不可能なことなので、「やってみたかった」ことを実現できている幸福感と爆笑が渦巻いてました。挙句にその場の四人全員が這いつくばる光景は前代未聞。そしてさらに面白かったのは、岸田繁と南田が同時に(本当に目配せもなくほぼ同時に)
「あ、ここいいとこですよ!!」
と飛び起きるところ。あれ爆笑。(結局工場を見逃す)

車両工場についてからもとにかく面白いのですが、さらに後編に続くって言うんですからたまらないです。来週が楽しみだ!!

「パラドキシカル」

「横浜通過してんだよこっちは!!」