男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

アメリカン・グラフィティ (ユニバーサル思い出の復刻版DVD)

ハリソン・フォードの声が千葉繁という不思議世界

突然(いや、いつだって突然なんですけどね)、『アメリカン・グラフィティ』が観たくなったので、amazonで即日配達注文。ご飯食べて昼寝していたら届きましたよ。いやあ、便利便利。

もちろん今回の目的も、テレビ放送版が特典ディスクとして追加された『思い出』シリーズです。最初は日曜洋画劇場での放送バージョンが収録される予定だったので迷ったあげくにやめたんですが、後で調べたらちゃんとTBSノーカット10週での放送バージョンだったようなので、即決。

たぶん最初に観たのは日曜洋画劇場のバージョンだったと思うのですが、やはりビデオで録画して飽きるほど観たこちらのバージョンが思い出深い。クレジット部分などで分かるのですが、トリミングも含めてテレビ放送バージョンをまんま収録しているようです。ただし、TBSノーカット10週はCMが一度しか入らないのですが、途中で何度もCM用と思われるフェードイン・アウトがあります。

音声は一カ所だけ不適切と思われる言葉がカットされている以外はまんま当時の物でした。小林克也のウルフマンジャックも凄まじい。戸田恵子なども参加していて驚いたのですが、一番驚いたのはハリソン・フォードの声が千葉繁だったことです。

当時ボクの中ではハリソン・フォード松崎しげるだっただけに、同じ「しげる」同士でも違和感は禁じ得ませんでした。まあ、一般的な観点で言えばどちらの「しげる」も論外なんでしょうけど。観直してみると、この映画のハリソン・フォードは田舎者という設定なので、キャラクターには絶妙に合っている千葉繁は好演している事が分かります。間違っても千葉繁ハン・ソロってのは無いわけですけど(松崎しげるは有りですよ!)。

メイキングでルーカスも言っていますが、観直してみると「前衛映画」だったんどうなあと思います。4つのストーリーラインを交錯させていくストーリーテリングだけでも、今では当たり前過ぎて何も感じられませんが、当時は本当に斬新であり革新的だったことが分かります。
全編に歌が流れているという構成や、一夜だけの物語とか、ツボ過ぎる設定がてんこ盛りなのですが、どれもルーカスが編み出した手法なのですから、『スター・ウォーズ』だけじゃないよなあルーカスは、と。