男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

LOST シーズン1 COMPLETE BOX [DVD]

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最初はBS-iでのHD放送で鑑賞していたのですが(現在も継続して観ていますが)、当然というか何というか、我慢できなくなってAXNでの再放送で毎日観ています。ははは。

AXNはSDだし、4:3のスタンダードサイズでのトリミング放送なのが非常に残念ですが、背に腹は変えられないです。それぐらい続きが気になるアメリカン・ドラマならではの魅力爆発。

メイン・クリエイターのJ・J・エイブラムスは『ミステリー・ゾーン』が大好きという事なので、その感覚をキチンと引き継ぎつつ、それこそ視聴者に対するインパクトのためなら手段を選ばない荒業を次々と繰り出してきてたまりません。

ボクは元来、広げっぱなしの風呂敷や、起きっ放しの布石や、張りっぱなしの伏線などは認めないタイプなのですが、実際には謎や展開が与えてくれるインパクトによる脳内変換を本編が超えるという奇跡は殆どないわけですし、逆に考えるとその時その時の衝撃を毎回楽しむというのがこういったテレビや連載漫画などの一番重要な要素なのだと現在は思っています。勿論キレイにすとんと落としてくれるエンディングがあることに越した事は無いのですが、そのために色々と無理をするよりはその場その場で無茶苦茶やってくれる方が面白い。

また、別の側面として、ボクの中にある”ごっこ願望”が強烈に満たされるのもツボです。

とにかく無人島に漂流したり、洞窟に閉じ込められたり、そういう外界から遮断される感覚が、何物にも変えがたいほど大好きで、それを自分の部屋でねっころがったまま堪能できる事こそ娯楽メディアに対してもっとも望んでいることなのです(そういう意味ではゲームをする感覚はこれとは少し違うのだと思う)。

加えてこのドラマでは、無人島シークエンスでその”ごっこ願望”に応えてくれるし、過去のパートではフラッシュ・バックの手法を巧みに使ってミステリアスなドラマを楽しませてくれるという、類稀な構造で楽しませてくれるのも素晴らしいです。

・・・

本編で最も美味しい役どころであり、かつキャラクターの魅力がドンドン膨張しているジョン・ロックを、これ異常ないほど素晴らしく演じているのはテリー・オクィン。彼の顔をどっかで観たことがあると思ったら、ジョセフ・ルーベン監督の傑作『W ステップファーザー [DVD]』のお父さん役でした。この映画自体も知名度は無いようですがかなり素晴らしいサスペンスなので一度ご覧いただきたいですが、頭が禿げ上がってすっかり歳をとっているのに驚きました。まあ、その眼光は全然衰えていないんですが。

ジョン・ロックは吹替えの麦人さんも最高です。いや吹替えでしか観ていないわけですから、半分は彼の功績かもしれないです。

どんな声かといえば、『風の谷のナウシカ』の「ペジテの誇りを思い知らせてやる!」を思い出してもらえれば分かると思います。