『伝説巨神イデオン発動篇』サウンドトラックを聴きました。
言わずと知れた日本映画の至宝であり、アニメ映画の遺産である『伝説巨神イデオン発動篇』のサウンドトラックです。音楽ももちろんすぎやまこういち。
いまさらどうこう言うことも無いぐらいの「発動篇」ですが、やはりこのサウンドトラック無しでは絶対にあそこまでの神格化はなかったであろうことは断言できます。初見時はそのストーリーと描写に圧倒されてしまいますが、心の底で「とにかく凄い音楽が全編流れている!」という理屈だけは朧気に意識できていたのを覚えています。
で、サントラ自体を単体で聴いたのは意外に後になってからで、上京して学校の録音スタジオに置いてあったの聴いたのが初めでした。
録音ブースは当然結構いいシステムが用意されていたわけですし、何よりその「静寂性」において家庭とは全く違いますからして、そのサントラの迫力にはとにかく圧倒されましたね。
今回20年ぶりぐらいにレコードを聴いてみて(CDでは当然何百回も聴いているし、iPhoneにも常に入っています)、改めてその神がかった楽曲に圧倒されます。そして、『逆襲のシャア』の時も思いましたけど、レコードってのはやはりアルバムとしてちゃんと完成されるように設計されているんだなと思わされます。
もちろんサントラファンとしては、「本編」の文字通りサウンドトラックを聴きたくて買うわけですけど、大人になってやはりちょっとは成長しているのか、そういうアルバムとしての作品に対してのデザインも充分分かるようになってきたようです。(でも、肝心な曲が未収録とか、再録とかはやっぱりまたちょっと別のことですけどね)
このアルバムで特に好きな楽曲はA面5曲めの『昇天』、B面3曲めの『コスモスへ』、そして太陽が東から上って西へ沈むのと同様「当然」として『カンタータ・オルビス』ね。恥ずかしいことに、いっつもカンタータ・オルビスで止めてしまっていたようで、最後に歌が入っていたことをずっと忘れていましたよw いや、いい歌なんですけどねw
映画本編同様このアルバムも末永く聴きつかがれていくことを願います。
現在は発売された楽曲は殆どこちらで聴くことができますよね。
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最近イデオンそのものを知らないオタクたちも増えてきているようで、ガンダムがスター・ウォーズ同様フランチャイズとして長らく商売していることは作品自体にとっても大切なことなんだなと思います。ほら、『ジョーズ』も現在では観ていない人が多いんですよ。