『ブラック・ジャック大全集』第二巻を読みました。
- ダーティー・ジャックから。いきなりコレ。結末もトラウマものの悲しさ爆発。
- ピノコ再び カンプラチンキのアンポンタン。
自分で手術を初めて大ピンチのブラック・ジャック。助けに現れたピノコにキチンと消毒とゴム手袋を指示するディテールがさいこう。
- 灰色の館 これもチャンピオンコミックでかなりトラウマになったエピソード。それにしても、この傑作連発ブリは凄すぎるな。とても週刊連載じゃねえ! しかも読み切りだよどれも!
- 二度死んだ少年 これも辛いエピソードだ。僕の死刑に対する恐怖は、これとマックイーンのトム・ホーンかもしれない。
- 木の芽 きたーっ! 残念だが差別用語は変更されたまま。昔のチャンピオンコミックは貴重になるね。
これぞ恐怖コミックよ!
どうでもいいけど、僕が猫のふじこに自分の脱いだパンツを押し付けて「ねむれ!」ってやるのを奥さんが笑って咎めるんですが、その元ネタがコレ。
- 発作 ひととおりインテリw このエピソードでヒステリーは人前でしか起きないと学んだよ。
- その子を殺すな! おいおい毎週毎週トラウマ製造器かよ! このエピソードは心霊手術の特番がゴールデンタイムに放送されているような時代に生まれた人間には欠かすことができない。凄いのは、超能力とかをアリとしてなお上回るインパクトの作劇。
ちなみにコレを読んでるか読んでないかで、京極夏彦の某作品の印象が変わる。
- 血がとまらない 今までチャンピオンコミックにしか掲載されていなかった名作。とにかく泣ける。子供の頃何度読んでも泣けて泣けて仕方なかった。
- 灰とダイヤモンド 悲しいエピソードが連発する中、小粋なエピソード。こういうの最高に面白い。
- パク船長 これも悲しいエピソード。
- ときには真珠のように 名編。ピノコとの団欒。こういうの描かせたら天下一品だな。
しかし、本間先生。あんたのミスはホントにどうしようもない決定的なミスですぜ。
- 閉ざされた三人 ブラック・ジャックには何本かこういったサバイバル系のエピソードがあり、僕の心をガンガンくすぐってくれた。その中でも特にお気に入りの一本。