男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

ヤング島耕作 主任編

ヤング島耕作 主任編(1) (イブニングKC)
ヤング島耕作 主任編(1) (イブニングKC)

お約束の風呂上りもあるでよ

以前家の奥さんが持っていた『課長 島耕作』にハマっていたことがあるのですが(読んだら絶対誰でもハマる)、どういうわけだかその後の出世街道は「いつか読もう」とほったらかしていました。そうこうしているうちに、ご存知のように課長は今や社長。

ただ、無性に「島耕作に会いたい」という思いが募ってしまい、「あ」と思ったらこれを読んでました。ちなみに前作である(ただの)『ヤング島耕作』は読んでなかったりします。そういうこだわりは大事だと知りつつも、「ま、いっか」程度になっている自分が何とも不思議。

でも、主任編がかなり面白いので、すぐに「ヤング」も読んじゃいそうです。だって、まだ4巻しか出てないんですもん。

何が面白いって、時代設定が70年代後半なんですよ。ボクの大好きな。初芝がビデオに進出しようとするエピソードでVHSの試作機をながめたりするシーンなんて、その時代背景がボクのツボをつきまくるんですよねえ。いやあいいですよあの頃の日本って。


あのどうでもいい奥さんとの馴れ初めも、「どうでもよく」描かれているのも大笑いでしたし。


それに、たまに放り込まれてくる「大人の人がひどい目にあうけど、救われる」系の話ね。引っ張ればいくらでも引っ張れる話なんですけど、ご都合主義なぐらいあっさり解決する。いや、話がまとまる。この「読み切り」感覚もずいぶん楽ちんな感じで読めちゃうんですよ。多分これも「ビッグ・コミック・オリジナル」効果なのかもしれません。もう、紆余曲折するストーリーを読んでいるのがしんどいんですよ。漫画ぐらいは気楽に読みたいっていう年頃になっちゃったのかもしれません。

そんなフィーリングに見事に合致するのが島耕作なんでしょうね。やっぱり年取らないと分からない感覚ってのはあるんですよねえ。


しかし「ヤング」ってつけたセンスは賞賛に値しますよね。「そうきたか」どころではない凄みがある。面白すぎるもん。


こやって並べると壮観ですね。会社の役職なんて島耕作で覚えてるようなもんですからね。もちろんまだ読んでないから、専務と常務の違いや、取締役と社長の違いなんか知りませんし。ははは。