『アクセル・ワールド』7巻&8巻を読みました。
前回に引き続いてどうして二巻ずつの感想になっているのかというと、3.4巻に引き続いて「つづく」からです。しかも、実は6→7→8→そして、現在読んでいる9巻まで文字通り一本の話になって続いているんです! あとがきによれば9巻で終わると宣言しているのですが……
と言っても、すでに『アクセル・ワールド』はそもそも最初から大風呂敷を広げて大長編の体裁ではじまっているわけで、一巻毎に完結していなければいけないという決まりはないんですね。もっとも、それはボクがぶっ続けで読める環境で読み始めたから言えることかもしれませんがw
2巻で登場した「災禍の鎧」のエピソードが5巻から復活し、それをめぐってハルユキやネガ・ネビュラスの面々、そして次々と登場する新キャラクターを交えて様々な冒険が繰り広げられています。
各エピソードの引きが強く、また、巻末で巻き起こる予想外の展開が読む手を止めさせません。アメリカのテレビドラマの手法だったり、もっとたどればジャンプコミックの系譜に連なるのかもしれません。作者の川原礫が明らかに激アツだったころのジャンプ物を意識しているのは明白で、過剰な「友情」「信頼」そして主人公の飛躍に重点が置かれていることからもわかります。違いといえばライトノベルならではの「ラブコメ」要素でしょうか。
ハルユキも一応パラダイス状態になっているんですが、女性陣がひとくせもふたくせもあるし、それぞれ本当に「良い人」ばっかりなのでたまりません。それでも安心していられるのは、やっぱりメインヒロインである黒雪姫先輩との相思相愛ぶりが凄まじいからでしょうねえ。
ってなわけですぐさま9巻に行くぜ!!
実はもう半分ぐらい読んでいるんですが、中盤で信じられない驚愕の「正体」が発覚して、久しぶりに本を読んで声だして笑っちゃいましたよ。「そんなバカな!!!!!!」