『魔女の宅急便』をブルーレイで鑑賞
期待していたテレビ放送もアプコンだったのでがっかりした作品ですが、遂にブルーレイ発売によってハイビジョン&ロスレス音声で楽しめました。
劇場で観た時の場内が一体になるような高揚感が今でも思い出される作品です。
ブルーレイの高画質によってセル画の質感や特に美術の素晴らしさがよく分かります。また高解像度によってモブシーンの動きが情報として強烈に印象付けられますので、演出意図がストレートに伝わってきます。もちろん宮崎駿の唸りたくなるような名レイアウトの数々もより印象強くなります。
空を飛ぶシーンの重力や風を感じさせる演出に、何度観直しても涙がでるほど感動しますが、背景動画やマルチ撮影の美術の俯瞰画などハイビジョンによってたまらないことになっています。
ユーミンの既成曲の使用が有名ですが、久石譲の音楽も素晴らしく映画に合っていて驚かされます。
音楽監督が高畑勲なのもあるのでしょうが、クライマックスの音楽を使わない処理や、トンボの手を掴んだあとの満を持してかかり始める音楽のタイミングなどは今でも鳥肌が立ちまくります。
映画館で涙が出そうになったのを思い出しました。
ロスレス音声も抜群に良くなっていて、ビデオやDVDなんかとは別物といってもいいです。一部台詞の音が割れていたりするんですが、ちゃんと山寺宏一の声も総て聞き分けられますよ。