『ハロウィン2』輸入盤を観ました
Halloween II [Blu-ray]
Moustapha Akkad
Universal Studios 2011-09-13
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『ザッツ・ショック』はハイビジョン収録で高画質!
ホラー映画の名場面集『ザッツ・ショック』がまるごと特典として収録されているということで、予約していた『ハロウィン2』のBlu-rayが届きました。ロブ・ゾンビの『ハロウィン』にも『2』があるのでややこしいですけど、こちらはリック・ローゼンタールが監督した、カーペンターの『ハロウィン』から直接続く続編です。1981年に製作され、まさに前作の直後から話が始まり、なんとあの夜の続きを朝まで描くという、プロットとしては素晴らしい作品です。脚本もカーペンターとデブラ・ヒルが書いていますし、音楽もカーペンター自身が手がけており、布陣としてはほぼ完璧な続編。
ただし!
『遊星からの物体X』忙しかったのか、続編なんかはなから興味がなかったのか、カーペンターは監督をしていません。代わりに担当しているのが、リック・ローゼンタールというどこの馬の骨ともしれない監督。
これが、まずかった。
中学生当時は、ビデオで『ハロウィン』に熱狂した予熱もあったのでしょう、こちらの『2』もそりゃもう純粋に楽しんでいました。
しかし、いかんせん、今観直すと……キツイ!
リック・ローゼンタールの演出がとにかくヘボいんですよ。もともと前作の『ハロウィン』自体ホラー映画の定番である「虚仮威し」を繰り返し使っているのですが、カーペンターの演出はとにかくスタイリッシュ。ところが、こちらはまったくスタイリッシュなんてシロモノじゃない。ということは、つまり、ただたんにしょうもない「虚仮威し」ばっかりに終始しているんです。しかも、そのタイミングがグンバツにヘタ。
何度も睡魔に襲われましたよ。早朝の起き抜けに観たにもかかわらず。
一応「未公開シーン」とか「もう一つの結末」なんかも収録されているんですが、それもどうということはない酸っぱい代物です。
これを観ると、ドワイト・H・リトル監督の『ハロウィン4』がどれだけ良く出来ているか分かります。
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この作品が、またこの『2』の直接的な続編なので、やっぱりこの『2』は必要悪のような存在になっていますね。
・・・
そして、目的である『ザッツ・ショック』。これがなんとハイビジョン収録で、しかも画質がかなり良い!
これにはちょっと驚きました。
勿論字幕などはありませんが、『ザッツ・ショック』目当ての人間なら、子供の頃何度も観ているでしょうから特に問題ないと思います。
改めて観直すと1982年当時から見たホラー映画の総決算となっており、かなりかゆいところにも手が届いている傑作です。メジャーどころも抑えていますし、『ホラー映画』の定義付けからしてキチンとしている。
たぶん『ハロウィン2』が国内でブルーレイ化されることは無いと思いますが(なまじユニバーサルだったりするから可能性がないこともないのが恐ろしい)、円高でかなりお求めやすくなっているので『ザッツ・ショック』のためだけでも十分元は取れます。
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いよいよ発売が迫ってきているジョン・カーペンターの傑作『ハロウィン』国内ブルーレイ版。ソースになっているアメリカのアンカー米版も恐ろしいほど高画質なので、国内版は鷲巣さんの音声解説も含めてマストバイでしょう。
遂に発売された国内初のカーペンター本。カーペンターの事を書かせたら日本でこの人をおいて他にいない鷲巣義明さんが執筆されています。