『バーニング』を29年ぶりに鑑賞しました。
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このチープ感の与えた影響は意外に大きいんじゃ
本当にサラっと観始めてしまって、うっかり最後まで観てしまいました。デビュー作であるホリー・ハンターも見つかったし、まあいいかあと思いながらも。
序盤から立ち上るきな臭いチープさ。思うに『13日の金曜日』から始まる一連のスラッシャー映画ブームに便乗した一本なので、突貫で作られた味わいがそれなんでしょうね。特に音楽のチープさは尋常では無いんですが、あのチープさは低予算特有の安っぽさであると同時に、音源が限られている初期のファミコンのホラー系アドベンチャーゲームを思いっきり彷彿とさせるんですよね。SFCの『クロックタワー』なんかも凶器のハサミからして思いっきり影響を受けていると思いますし、意識するしないに関わらず、「バンボロ・ショック」ともいうべき衝撃だけは当時の子供(含む自分)にしっかり植え付けられているんでしょうね。
このキービジュアルの凶悪さがすべて。
実際に本編を観ていても、この筏のシークエンスはサヴィーニのメイク(そんなにいい出来じゃないんですがw)と相まって、結構なインパクトなんですよ。ひとりひとり殺していくのがこの手の映画のセオリーだとすれば、雑魚キャラを一気に皆殺しにしてしまうこのシークエンスはやはり印象深い。
まあ、結局たいした映画じゃないんですけどね。それでもあの時代のホラー映画の持つ郷愁にも似た感慨は強く抱けるので観てよかったと思える不思議さもあります。このままこの手の映画を立て続けに観たくなりますもん。
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言わずと知れた「この手の映画」の嚆矢。勿論カーペンターの『ハロウィン』が源流なんですが、人里離れたキャンプ場という舞台設定が後世に与えた影響は大きいですよね。
個人的にはどうしても外すことのできない『ヘルナイト』 クライマックスの掟破りの大仕掛は心臓急停止間違いなし!