男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

プログラム33『遊星からの物体Xファーストコンタクト』★★1/2

ホームシアターのシネスイチ板橋で久々に鑑賞。Blu-rayとはいえ初見はできるだけ大画面で観たいもの。特にホラーだと暗闇は重要な要素。

というわけで、恐らくホラー映画の中でも5本の指に入る傑作『遊星からの物体X』の前日譚である、『ファーストコンタクト』を観ました。

女性の登場人物や、切り出した宇宙人の描写など、意外にオリジナルのオリジナルである『遊星よりの物体X』を彷彿とさせる目配せも多い。カーペンターの『物体X』自体が『遊星よりの』を意識したストーリー構成だったことを考えると、こちらの前日譚にそういう味付けを施してあるのはかなりのリスペクトを感じます。

実際本編でもロブ・ボッティンの生み出した悪夢としか言いようのない特殊効果を出来る限りCGに頼らずに再現した雰囲気は、大いに評価できる出来です。

そもそも前作の冒頭で事件の原因となったノルウェー人をキチンと「ノルウェー人」として描いているのもグッド。まあ、オリジナルではノルウェー人の言葉は適当に「ノルウェー人に見えるようななんちゃって台詞で」って音声解説でも言われているぐらいなんですが。

あの宇宙船が氷の下にドデーンと居座っているビジュアルもSFマインドを大きく刺激されると同時に、「前日譚」なんだなとニヤニヤしてしまう。

とは言え、まがりなりにも「SFホラーの金字塔」の前日譚なのだから、ちょっとは怖がらせて欲しかったというのが正直な感想。

この監督まったくホラー映画の演出がなってないので、ちっとも怖くないのです。サスペンスもげんなりするほどうまくない。コケオドシのドカーンですらタイミングが悪い。まあ、ちょっとはビクっとしたけども。

というわけで、オリジナルが好きな人間にとっては、あのノルウェー基地とのリンク部分だけが楽しめた作品でした。


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エンニオ・モリコーネの傑作スコア。あまりにもカーペンター節そのままなので、ホントのところはどうなんだろうと思わないではないが、傑作であることに異論はない。映画を観たらとにかくこの音楽が耳に残ることは間違いない。