男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

83年のテレパルより「録ろう年末年始番組ビデオカタログ」


録ろう年末年始番組ビデオカタログ.pdf 直

テレパルスキャン企画の第三弾です。ちょっと間があいてしまいました。

そろそろ年末商戦が始まる時期ということもあり、ちょうど27年前の年末ビデオ商戦がどうだったかが一目瞭然で楽しいです。

(今回からpdfファイルも用意しましたので、プリンターで印刷してみたり、iPhoneiPadで読むにはそちらをどうぞ)


第1章は前回紹介した春のビデオ特集で第一弾が登場したばかりのHiFiデッキの特集。最初はビクターのHR-D725。ここでもHiFiデッキは標準でも3倍でも音質があまり変わらないということを強調していますね。そして、まだサラウンドシステムが一般発売されていない時期なので、ステレオでの視聴を推薦しているのが面白い。ボクも初めてHiFiデッキを購入したときにヘッドホンで聴いた『ランボー怒りの脱出』の迫力は忘れられません。


各社のフラグシップがズラリと並ぶのは圧巻。アイワまでベータを発売していたんですね。忘れていましたよ。相変わらずNECのデカイのが魅力的だなあ。


HiFiデッキの続きと、続いての第2章「簡単ビデオ」。エントリーモデルとでも言えばいいのでしょうか、かなり安価に抑えられてきていますね。明らかにこの時期はビデオデッキが第普及期を迎えていた記憶がありますから、次の年に向けてガンガンに各社が攻めています。
ベータのデッキが沢山のメーカーから発売されているのが大変貴重な資料でしょう。


「簡単ビデオ』が続きます。ビクターの家庭向けのコンセプトが明確で、ボタンの大型化やアイコン化、そして色分けなど当時も大変記憶に残るデザインでした。現実に友人の家でもいくつか見かけた事があるので、目論見は成功していたと言えるんでしょうか。
ソニーのSL-F17は型番からもセブンティーンをターゲットにしているのが印象的。本体の色も記事によれば青、赤、黒、銀、となっており、なるほど当時からカラーバリエーションのコンセプトを高額の商品に取り入れているのはすごい。まだまだ有線のリモコンが半々なのもよくわかります。

下部にあるビデオの種類と録画時間の図が懐かしいですが、値段がやっぱりすごいですね。

全部現在だとソフトの値段より高いです。ははは。逆に言えば現在の値段がいかに限界ギリギリの底値かよく分かりますね。それにくらべて原価の安いディスクメディアはいくらでも安くできるので、価格破壊も大変早かったです。ただ、録画時間に比例して値段が安くなっているのは面白いですね。現実には最も利用頻度の高い120が一番安くなるはずですからね。実際お店では120分テープがセット発売されたりして安くなっているのをまとめ買いするのが普通でした。160分テープも高嶺の花でした。


第3章は「予約充実ビデオ」。ひとつにくくられるぐらい当時は予約録画が羨望でした。今でこそHDDで同時録画や多チャンネルをまとめて複数番組予約しておくのは当たり前ですが、当時はビデオを一本入れておくことしかできなかった訳ですから(オートチェンジャーという装置もありましたが)、実はそんなに予約を充実していてもオーバースペックだったりするんですけどね。


第4章は「特殊再生バッチリビデオ」。特殊再生に限定してカテゴライズするには無理があるように思いますが、そういう機能に特化したデッキもいくつかあるのが驚きです。一時停止とコマ送りは、アニメファンには必須の機能で、特に30フレームを1フレーム単位で送れる機種は重要でした。今のGOPではなかなか制約がありますが、当時は意外にそういう機能を持つデッキが多かったのです。ボクも特にアニメファンというわけではなかったのですが、洋画でも気に入ったシーンの編集がどうなっているのかコマ送りで何度も観たもんです。「どうしてそのコマで切るのか?」それが映画の根源なんですから。


こうしてたくさん並べて見ると、各社のデザインのコンセプトが一目瞭然で大変楽しい。個人的には最初に購入したデッキが日立だったので、録画ボタンが三角のオレンジ色ってだけで感涙してしまう。ソニーもナショナルも個性的で実に良い。



ソニーがすでに頭出し機能を搭載していたりして驚きます。セパレート式のゴツイシステムも憧れます。


最後にチェックリストが用意されているので引用。


1.目的をしっかりもつこと
2.自分の一番欲しい機能はなにか
3.フロントローディングかアッパーローディングかをチェック
4.店頭で実際に触れてみよう


実際に触れてみようというのは大変大事なことなんですが、ネット販売などが普及してあまりこれも実行できないことが多いなあ。よくも見もしないでポチルもんだと今の自分を戒めたいもんです。


まだまだ続くのでお楽しみに。