男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

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TVドラマ版も映画とは別のベクトルで面白い。



『容疑者Xの献身』がかなり面白かったので、年末の一挙再放送を観始めました。

現在第六章まで。

最初の第三章までは放送当時見ていたのですが、途中で録画失敗したのでそこまでしか見られませんでした。

今回まとめて観てみると、重苦しい劇場版とは全く別の、テレビドラマらしいカラッとした味わいがあってすごく楽しいです。脇役たちも軽々と楽しい芝居をしていて面白いし、コメディ要素が多分に挿入されているのも見やすさに貢献している。

劇場版では堤真一が圧巻の良い芝居をしていたあおりを受けて、どうしても福山雅治が軽く見えてしまう弱点があったのですが、テレビドラマは転じて実にハマっている儲け役。

こうやってみていると、まさかこのシリーズの劇場版があんな作風になるなんて想像できなかっただろうなあと感じます。

而して、テレビドラマにはテレビドラマの楽しさがあるなあと改めて感じました。何といっても簡単に見られる。これは決して軽んじているワケではなくて、大切な要素だと思うワケです。

音楽ひとつとっても、ファミコン時代から脈々と続く単純な音階のメロディで作られた「謎」のテーマもテレビドラマならではの使い方。あの音楽を「映画」で使ってしまうと大変「浮いて」しまうのですが、こういったテレビメディアだと実に「味」がある。フィクションのミステリを楽しんでいるという感覚が生まれる。

自分の中で漠然としていて整理できていないのが癪なんですが、「リアリティ」という記号の持つ意味合いが「映画」と「ドラマ」では違っているような気がします。アメリカのテレビドラマには「シットコム」に代表される「明らかにセットで撮影しているのが前提条件で視聴者も楽しむ」リアリティが存在していますが、日本のテレビドラマにはそれが定着することはなかったところに何か意味があるような。
結論から言うと、近年のアメリカTVドラマの影響を思いっきり受けた中途半端なリアリティ路線も、日本では定着しないだろうなあということです。テレビドラマの演出に関しては門外漢ですが、以前なら「軽い」という一言で適当に見ていた日本のテレビドラマの演出にも何かしらのスタイルを感じる今日この頃です。

とにかく、『ガリレオ』のテレビシリーズは『容疑者Xの献身』とは別のベクトルで非常に楽しいです。と言いたいだけだぜ。

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