『死霊のはらわた』がブルーレイ化!
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侍ミーもおっきくなって
『死霊のはらわた』が国内ビデオグラムの黎明期に果たした役割は大きい。
まず、アメリカでの評判がホラーファンの間で広がり(と言っても当時は当然ネットなどは無かったので主に本なんですが)、とにかく怖い映画がある、スティーブン・キングが絶賛(笑)、などなど。
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そして、国内のホラーファンは輸入ビデオを取り寄せて、そのテンションMAXの内容にしびれて布教活動を開始(もちろんネットなどは(以下略)。
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これによって、俗に言う”スプラッター映画ブーム”が一部に巻き起こる。
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それに呼応するように、『E.T.』の陰で大ヒットした『食人族』、70年代末期に吹き荒れた『ゾンビ』から始まるその手のムーブメント。『カランバ!!』(内海賢二)。そういった作品群がバンバンにテレビで(しかもゴールデンタイムにも)放送され始める。
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そして1985年。いよいよ日本でも公開されるわけですが、さすがに全国ロードショーってわけにもいかない。しかし、当時は何とビデオが劇場公開とほとんど同時に発売していたりしたんですよ。東芝から発売された『死霊のはらわた』は、そのジャケットデザインのすさまじさで、日本中の映画好きキッズたちを震え上がらせました。そして、それはそのまま「観てみたい」という負の欲求が煽られることに。
こうなってくると止まらなくなり、エログロはメディアの普及にかかせないとばかりに、CICが『ゾンビ』や『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』『悪魔のいけにえ』などを大量にリリース。劇場でも『デイ・オブ・ザ・デッド』の邦題がなんと『死霊のえじき』になったりして、もうむちゃくちゃでした。
そんなドストライクな時期に中学生を迎えてしまったボクも、「怖いもの大嫌い」と言っていられなくなり、ホラー映画ばっかり観ることに。
そんな1985年。いよいよそういったブームに押されるようにレンタルビデオが一気に全国に普及。毎月何軒もアチコチにオープンするという、映画好きにはこたえられないような時代に突入するんです。レンタル料金も一気に400円とかの現代の水準にまで下がりましたし。
そういう時代を思い出す時、いつもあの『死霊のはらわた』のジャケットを思い出すんですよね。
あのビデオ久しぶりに観たいなあ。字幕手書きで横に出るんですよ。すんごい読みづらいの。画質も極悪(でも、それが映画に大変マッチしている)。
映画雑誌でもスプラッター映画ブームとビデオ・ブームは同じような扱いで特集していましたもんね。最初の頃なんて「輸入ビデオでしか観られないホラー映画特集」なんて付録までついていたぐらいですよ。
毎日がときめいていた時代でした。