ホラー映画
ゾンビ手帖さんのところで、『ホラー映画オールタイム・ベスト50』というランキングがありました。あまり関係はないんですが、直前に奥さんから「オリコンの心に残る映画ランキングがすごいよ」と話題なっていたもんですから、なかなかクるものがありました。(ちなみにオリコンのはこちら)
ボクも大好きな『ハロウィン』が1位なのはちょっと驚きました。ジョン・カーペンターが大好きな人間としては、「カーペンターの映画」としてしか評価が難しく、ボクの中では「かっこいい」映画になってしまうんですね。
また、ホラー映画っていう定義もなかなか難しいとは思うんですが。
ボクは非常に恐がりなのですが、観終わったあとに心底怖かった映画をあげてみようと思います(順番は単純に観た順番)。
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うっかり観てしまったんです。トラウマになっていたようで、その後観直したときに「そういえば観てるぞこれ」と思い出すほど封印していたぐらいです。SFだったりサバイバルものだったりという様々なジャンルが内包されているんですが、とりあえず最初に観たらチビるほど怖い映画だと思いますよ。
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テレビで放送された後はクラス中が騒然としていたのを思い出します。人が殺される直接描写を観たのもたぶん初めてじゃないでしょうかね。『エイリアン』は直接描写が殆どないですからね。トム・サビーニでスプラッター・バージンを無くしたのも今思えばいい感じ。
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この映画がきっかけでホラー映画を積極的に観ようという気持ちになりました。この映画もアドベンチャーな部分が面白いんですが、やっぱり最初は熱が出るぐらい怖かったですね。一夜明けてもう一度観たときの面白さも凄かったですけど。
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ここが第一次ホラー映画マイ・ブームのピークでしょうね。怖い以外に他の感情は一切わきませんでした。
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東芝のビデオのジャケットを観たときからトラウマですが、本編では打ちのめされるほど怖かったです。今観るとコメディ要素も理解できるんですけど、やっぱり子どもの頃観ちゃうと凄まじいですよコレは。スプラッター部分よりも、ショック描写のタイミングの巧さや、お約束の緊張感を煽るやり方がことごとく上手く機能しているのが凄いです。サム・ライミ恐るべし。
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キューブリックの映画には多かれ少なかれホラー映画の要素が入っているというのが持論です。全編緊張感が漂い、そして現実の恐怖ではない『心霊』的な恐怖描写の連続が、ボクの「怖がり」のツボを突きまくってしまいました。これもただ単に怖い映画としてボクの中に永遠に記憶される映画です。
ここら辺で耐性がついてきてしまうのか、どの映画を観てもそれほど怖くは感じなくなります。
が、
学校でサクラとして呼ばれた上映会でこいつを観てしまいます。
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やはりこれも「あなたの知らない世界」系で、ボクの極怖ツボを突きまくってしまいました。
ここからが第二次マイホラー映画ブーム(これらは区別するために『恐怖映画』と呼んでます)。
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中田秀夫と高橋洋の『女優霊』コンビということで劇場に行ったのですが……。あの時の劇場内の異様な興奮(?)は忘れられません。文字通り肘掛けを汗がにじむぐらい握りしめたのはこの映画ぐらいですよ。あんまり怖いと「キャー」とも言わないんですよね。場内が凍り付いた感じが凄かったです。
ラストも凄いんですが、やはり肝は
「ともこ!!」
の叫びとともに押し入れが開けられ、そこには……
のインサート処理の凄まじさ。
また、ポラロイド写真を真田広之に見せるシーンの川井憲次サウンドの入り方と、その写真のゆがみ具合。
と言った、随所に挟み込まれる恐怖が強制的に襲ってくるあたりでしょうかね。「お化け屋敷」演出は観ていて覚悟が出来るんですが、覚悟していてもグサグサ襲ってくるあのレイプ演出はヤバいです。
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こちらに収録された『霊ビデオ』は中田秀夫監督が小中千昭の脚本で作ったテレビドラマ。30分ちょっとなのですが、うちの奥さんが「一番怖かった」と今でも言うドラマです。女子高生たちが幽霊が出るという廃屋に行って「心霊写真」ならぬ「心霊ビデオ」を撮ろうとするが……という話ですが、物語は二転三転して、遂に……。ここでもギョっとする事請け合いの演出が施されていて怖いです。
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これは5編のオムニバスになっているのですが、途中にある一本が半端じゃないです。夜中に急きょテレビドラマの編集を任された女性が、画面の端に「赤い服の女」が見切れているのを見つける。NGだと思って観直すと、だんだんその女の位置が移動してきて……
ほんの短編なんですが、ラストの衝撃は文字通り脳裏に焼き付いて離れないこと請け合い。大のおとなが寝ようとして目をつむるとそれが浮かんで眠れなかったほどです。今でもあまりに怖いので封印しています。何年か前にうっかり観直してしまって、やっぱり脳裏に焼き付いて困りました。鶴田法男監督が編集もしているのですが、まさに編集で生み出された衝撃が並じゃないですよ。
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シリーズ化されたりしましたが、このオリジナルビデオの一本目は突出しています。連作短編の構成や柳ユーレイの好演も見逃せません。