男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女


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監督の手腕が大きい

『ぼくのエリ』に続いて、スウェーデンの映画。原作の三部作が刊行されたのは一昨年からで、「このミス」などでも話題になっていましたね。読んではみたいのですが、もちろん未読……

じゃあ、せめて映画でもと思い公開したときには観に行こうと思っていたのですが、結局行かずじまい……

ただ、WOWOWが公開から半年でHD放送してくれたので、やっと観ることが出来ました。

まず驚くのは、まるでちゃんとしたハリウッド映画みたいだったことです。外国映画にありがちな「○○の国の映画にしては」というような枕をつける必要がない。また、《ハリウッド以外の外国映画を必要以上にもてはやすミニシアターごろ》が不用意に持ち上げている映画とも一線を画していると言うことです。これは監督のニールス・アルデン・オプレウ(まったくフィルモグラフィーは分かりませんが)という人の力だと思います。それぐらい洗練されてスムーズに観ている人を誘導していく演出です。撮影もストックホルムなどを大変美しく写していて見事です。デビッド・フィンチャーがリメイクの監督を担当するようですが、確かにオリジナルからしてそれっぽい演出が随所にみられます。

個人的には「推理モノ」としてはかなり物足りないのも事実なのですが、ジャンルとしては「サイコ・サスペンス」のような作りで、後半部分の展開と描写は「ひえええ」という部分があって驚きました。あの写真の羅列は強烈。

前半部分の「40年前の事件を写真資料から解明していく」くだりがかなり好みでした。

被害者の映っている写真のネガを見つけ出し、そこに一緒に映っている夫婦がカメラを持っていることに気付いて、そこをたずねて今度は被害者の見ていたと思われる写真からピントのぼけた犯人像を見つけ出していく。

こういったのが大好きなので、グイグイ引き込まれましたよ。正直タイトル・ロールのドラゴン・タトゥーの女ことリズにはあまり興味がわかなかっただけに(単に好みじゃなかったってのもあるんだけど)。

残りの二部作はテレビシリーズとして制作されたそうですが、この作品が興行的に成功したので劇場公開されることになったようです。ううん……不安だ。