クローバーフィールド/HAKAISHA スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

クローバーフィールド/HAKAISHA スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

『トゥモロー・ワールド』『ユナイテッド９３』

日本ではDVDのみの発売でブルーレイのアナウンスがありませが、音声解説とメイキング、そして日本語吹替えを聴きたくて購入しました。

デジタルカメラでの撮影なので相性がいいのかもしれませんが、SD画質でもクオリティは高いです。ただ、ブルーレイに比べるとディティールの再現が甘いのと、肝心要のサウンドがドルビーデジタル無印では明らかに迫力不足です。この映画はサウンドが肝なのでやはり国内でも早くブルーレイの発売をして欲しいですね。

コレクターズ･エディションですが、本編が短いこともあってか特典も一枚のディスクに収録されています。メイキングや視覚効果も短いながらも楽しめる作りでした。本当に予告を先に作って『トランスフォーマー』と一緒に上映されてから撮影開始しているのに驚きました。あんな短期間に作れるってのも最近のハリウッドの大作映画に対しては驚異だったんじゃないでしょうか。しかもあのクオリティですしねえ。

音声解説は監督のマット・リーブス。製作者に『トゥモロー・ワールド』は観ておけて薦められて大いに影響を受けていることを告白しています。また、ヘリの墜落シーンでは『ユナイテッド９３』のラストを強く意識しているそうです。どちらも『リアル系映画』の二大巨頭なので、この映画の目指す方向としては納得です。

意外だったのはスピルバーグが試写で観て、ラストのサイレンと怪物の咆哮で状況を暗示させるというアイデアを提供したそうです。パラマウントはドリーム・ワークの親会社なのでそこらの絡みもあったのでしょうが、『宇宙戦争』という傑作怪獣映画を作った後だけにスピルバーグがどういった印象をこの映画に持っていたのか気になりますね。