男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

暗闇にベルが鳴る デラックス版 [DVD]

暗闇にベルが鳴る デラックス版 [DVD]

暗闇にベルが鳴る デラックス版 [DVD]

妻の友人が見たいという話をしていたそうで、それをメールで知ったとたんに僕も観たくなってamazonで探してみると、どうやら廃盤になっており(出たばっかりなのに……)プレミアがついていました。

ヤフオクで探してみると一枚だけ出品されていて、一応定価以下だったので即決しました。

あとで聞いてみると彼女もそれを狙っていたそうです。ははは。

貸してあげれば結果的にOKでしょう。

子供の頃にテレビで観て以来ですが、ホラー映画なりなんなりを数多く観てから観直すと、非常に先駆的で素晴らしい作品であることが分かります。

1974年製作ということで、それ以降の作品にもかなり多くの影響を与えていることは明白です。

監督のボブ・クラークは僕にとって『ポーキーズ』の監督なんですが、警官がマーゴット・キダーがふざけて教えた電話番号(市外局番が「フェラチオ」というくだらない下ネタ)をジョン・サクソンの警部に教えたシーンで、後ろの同僚が狂ったように馬鹿笑いしているシーンが、『ポーキーズ』にもそっくりあったので驚きます。妙に面白いんですよ、どっちの作品でも。


<ネタバレ>


やはりこの作品の素晴らしいところは、最後の最後に実はまだ犯人はつかまってなどいなくて、恐怖が継続している不気味さでしょうか。あそこまでミスディクレションが巧妙に張り巡らされて、ボーマン船長が犯人かどうか判然としないところに加えて、最初の被害者の女性がビニールで窒息している死体のビジュアルが実に効果をあげています。

クリスマスの雰囲気が大変良く出ているあたりも作品の質をあげており、その後量産されるB級ホラー映画とは一線を画していますね。