2000年代に作られたホラー映画ベスト20
1.ディセント
1位の『ディセント』は納得だなあ。ハッタリといい状況設定といいスプラッター度といい疑心暗鬼ぶりといい近年希な面白さでした。
ランキングの中からボクのお気に入りをチョイス
2.28日後…
今やオスカー監督になってしまったダニー・ボイルが突然やらかしたホラー映画の傑作。イギリスの終末SF小説らしいテイストをイギリス映画で再現しているってのはなかなか頼もしい。中盤のトンネル・サスペンスの焦らし方は凄いです。子どもの頃観たら絶対に夢にでること請け合い。
続編の『28週後... 』も傑作。冒頭のシークエンスは超傑作。あれも100%夢に出るタイプの映像。
3.ミスト
こちらも納得。『ショーシャンクの空に』や『グリーンマイル』でスティーブン・キング感動路線をすり込ませたのは、それで安心しきった一般観客に地獄を見せるための伏線だったんじゃないかとさえ思える、ダラボンの悪意(殺意?)を感じさせます。それぐらい徹底した映画でした。
8.●REC
もっと上位でもいいと思う傑作。舞台になるアパートの階段を使った”縦構造”が秀逸な作劇を生み出しています。状況がどんどん悪化していく展開や、主観撮影ならではの「与えられる情報」が観客に対してイーブンなのが素晴らしいです。その上で終盤の不気味な展開は薄ら寒くて最高。
ドーン・オブ・ザ・デッド ディレクターズ・カット プレミアム・エディション [DVD]
ザック・スナイダー監督の鮮烈なデビュー作。言わずとしれた『ゾンビ』のリメイクですが、単品の作品としてもオリジナリティが溢れていて素晴らしい。21世紀にホラー映画を商業的に復活させた功績は大きいです。
23.ゾディアック
サラっと23位に入っていますが、ホラー映画に入れられているのは素晴らしい。フィンチャー監督は傑作『セブン』もホラー映画として最高でしたが、この映画も別次元で素晴らしい。160分以上もある長尺なんですが、グイグイ引きつけられていく様は、登場人物たちがゾディアック事件に魅せられていく様とリンクしてメタ的に怖い。