地獄の黙示録 特別完全版 [DVD]

WOWOWにて。

凄い映画

地獄の黙示録は最初にテレビで観て、次にビデオで観て、その後ノートリミングのLDが出た時に観て以来だったので、最後の爆破が無いバージョンは初めて観ました。

で、いつ観ても冒頭のナパーム大爆破や虎の襲撃、そしてワルキューレの大虐殺シーンまでは燃えまくりで観続けるのですが、後半は毎度テンションが続かなくてダラダラ観ると言うのが常でした。撮影の大変さや色々な先入観がどうしても働いてしまって、素直に観られなかった気がします。

ところが、今回の特別完全版をHD画質で観たことで、初めてこの映画の凄さが分かった気がします。
とにかくヴィットリオ・ストラーロの撮影が無茶苦茶素晴らしいこと。メイキングである『ハート・オブ・ダークネス』を観ても充分撮影現場の混乱は伝わるのですが、あんだけ混乱しているのにこれだけ全カット抜かりないどころか美しさの極めつけみたいな映像を撮り続けた彼の仕事は偉業以外の何物でもないと呆気に取られました。いままでのビデオやＬＤでも凄いなあとは思ってはいたのですが、HD画質で観てしまうとそれが魂で感じられる。（劇場でも観てみたいですが、多分寝てしまうんだろうなあ……）

まあ、白状してしまうと、この映画を全部観終わるのに何と２ヶ月近くかかってしまいました。殆ど１シーン終わるとヘトヘトに疲れてしまうのです。当たり前だけど、映画は通常通して最後まで観るモノですが、そういう意味でもボクの中では規格外の映画ではあります。