男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

ロード・オブ・ザ・リング王の帰還★★★★

先行レイトに行って来ました。

(当然以下ネタバレ要注意!)




3時間30分があっという間に過ぎ去る圧倒的な面白さでした。まさにクライマックスでラストという事で、ピーター・ジャクソン渾身のパワーが炸裂しまくりでした。

中でもちょうど真ん中の一時間で繰り広げられるミナス・ティリスの攻防をめぐる戦いはとんでもなくて、絶体絶命好きには応えられない展開がてんこ盛り。

ローハン騎士団が朝日を背に現れてから、我らがセオデン王の檄(激燃え)へと流れる件は血が沸騰しまくり。

「立てよ、立て、セオデンの騎士らよ! 捨て身の勇猛が目覚めた、火と殺戮ぞ! 槍を振え! 盾をくだけよ、剣の日ぞ、赤き血の日ぞ、日の上る前ぞ! いざ進め、いざ進め、ゴンドールへ乗り進め!」

加えて、「二つの塔」ではお姫様然としていたエオウィンが「楯を持つ乙女」と化しての大活躍。メリーを従えて荒れ狂う様は「燃え」の一言。
大過ぎるじゅう(でかい象)が一列になって現れるときのセオデン王の「なんてこった…」顔が素晴らしく、まさになんてこった極まる大蹂躙が始まるが、ここでローハン騎士団が一歩も引かずに大乱戦に突入するあたりが素晴らしい。絶体絶命の状況に完全と立ち向かうのは諸手の賞賛を与えるに足る。
ここでもエオウィンが敵の剣を奪うや二刀流でじゅうの足を切り払って倒したりしてスパーク。そして、ナズグルに向かってこられて、観念したセオデン王がぶっ飛ばされるや、凄い表情(としか言いようがない顔です)をしてからのエオウィンの活躍は激烈。
ナズグルの首を叩き切って、ゆっくりと起き上がるアングマールの魔王(この起きかたがすこぶる燃える)と対決!!
ビジュアルそのものが絶体絶命感満点の武器(恐ろしいぐらいバカでかい鉄球のついたモーニングスター)で襲い掛かる魔王に、盾も粉々になりながら、メリーの活躍を経て止めを刺す場面は最高。
続くセオデン王との涙涙の別れも感動だ。(ここまでで、映画は2/3!)

我らがアラゴルンも掟破りのお化け軍団を率いて駆けつけて、戦いは終結するかと思いきや、物語の肝である指輪とフロドが残っているというご馳走ぶり。

ミナス・ティリスの造型が物凄くて、ゴンドールのテーマ(ローハンのテーマに続いていい音楽)と共に登場するだけで感動する。

そしてクライマックスである滅びの山での戦いは、王様としての活躍を始めるアラゴルンが今度は檄を飛ばす。セオデン王とは貫禄の違いで一歩及ばずだが、こちらも負けず劣らず燃える。

で、結局サムですよ。サム

サムが凄くいいんですねえ。ショーン・アスティンの芝居も最高で、言ってはあれだけど、イライジャ・ウッドとは年季の違いを見せ付けてます(イライジャも凄くいいんですけどね)。
その活躍ぶりも、明らかにピーター・ジャクソンの感情移入を一身に受けての壮絶さ。なんせ、「でぶのホビット」「太っちょホビット」だのいわれまくりながら、人間性ホビット性?)満点の脳内葛藤を繰り広げつつも熱い血潮をたぎらせて主人のフロドを助ける様は感動的です。

サムがいなかったらどうなっていたことやら。という展開は、文字通り何度もフロドがいうように
「サム…お前がいてくれてよかった」
なのだ。

こんなに見事に大団円を迎えるのも結構予想外で、アラゴルン戴冠式なんて感動で感動で、レゴラスが出てくるだけで今までの冒険が走馬灯のように甦ってまた感動です。

兄貴のボロミアや親父のデネソールが死んで、一人取り残されたファラミアの男っぷりも良い感じだし。

改めて「旅の仲間」から続けて10時間以上かけて観たくなる映画でした。

ほんと、ピーター・ジャクソンお疲れ様という感じです。


追記:
そうそう、絶対書かなきゃと思って忘れてました。
この映画で最もピーター・ジャクソン感じて、「おいおい!!」と大笑いしそうになったのがありまして、

フロドが塔に閉じ込められて、オークがそれをめぐって、どうでもいいだろう極まるいざこざが始まるんですよ。それで既に笑っちゃうんですけど、(だって、それ俺んだろ?的なレベルですよ。実にオークらしい)その際に、オークが他の連中もろとも大喧嘩を始めるんですが、その時一匹のオークが何をトチ狂ったのか、

ドロップキック!!!

わはははは。

ドロップキックですよ? 一瞬なので見逃す可能性があるので、これから見る方は必見です(って、良い場面が台無しになる可能性もあるので、気になりそうな人は気にしないようにしましょう。それぐらい笑えます)。

<ドロップキック>

↑オーク・ドロップ・キック炸裂の瞬間。見事に決まってます。

<エオウィンの凄い顔>

↑他に形容のしようがない顔ですな。

<ファラオ・バギンズ

↑おもしれえなあ。

追記:

セオデン王の檄の英語
Arise! Arise, Riders of Theoden!
Spears shall be shaken! Shields shall be splintered!
A sword day! A red day! Ere the sun rises!
Ride now! Ride now! Ride! Ride for ruin, and the world's ending! Death!