男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

キングダム・オブ・ヘブン(初回限定生産) [DVD]★★

リドリー・スコット監督が、「グラディエーター」の栄光よ再びという感じで取り組んだと思われる史劇物です。映画監督というのはいくつかの種類に分かれるようで、節目節目で常に演出スタイルを変化させてくるタイプと、基本的なスタイルを崩さないタイプがあると思うのですが、リドリー・スコットは基本的に前者のように見せかけて後者のタイプです。変化しているようにみえるのは実はその場その場の流行を取り込んでいるからです。グラディエーターでも取り組んだ中途半端な残酷描写ですが、今回も相変わらず中途半端に炸裂しています。適当な擬似スローの挿入も相変わらず没入感を著しく殺ぐ。

ただ、主人公(オーリー)がつく十字軍の負け戦を描いている点と、主人公(オーリー)が鍛冶屋から抜け出してドえらい大事に巻き込まれてから再び元の場所に戻って鍛冶屋に戻るという構成はかなり好きです。

それにしても、主人公(オーリー)が劇中とばす檄のなんとしゅっぱい事よ。我らがセオデン王と比較するのは酷としても、あんな軟弱なモンでは命は投げ出せないなあ。大体声が通ってないっての。基本中の基本だと思うんですがね。