男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

愛なんていらねえよ、夏。

調子に乗って最終回まで一気に観ました。

堤監督の最終回(含むその前の回)の作り方は今回の「STAND UP!!」と非常に似てます。ハッピーエンドなのがいいよねえ。

しかし、このドラマはつくづく渡部篤郎の底力をまざまざと見せ付けられましたね。

まず、あの呟き発声法。あれが作劇的な伏線になってるとは!
あの印象に残る(残りすぎる)独特の声がラストのセリフに必要以上の説得力を持たせてるんですねえ。笑わせるためだけじゃなかったんだなあ。
って、クライマックスにあっこ=広末涼子の耳に甦る、様々な篤郎ボイスは感動しながらも笑っちゃいましたけどね。だって


「あっこぉ…ほたる…まだいるよぉぉぉ!!」

だもん。

それにしても、篤郎ときたらあの極限に絞り込んだ発声法で、なんと怒声を発するなんて荒業もやらかしてくれて素晴らしい。


「死にたくないぃ…人間なんて…いないんだよぉぉ!」

これをちゃんと呟き発声法でやってのける圧巻ぶり。

でも、一番感動したのは、借金返済の期限が切れてさらわれそうになる場面で篤郎が必死に懇願する件。あれは呟き発声法と相まって泣けた。そりゃ見逃すよレオも。(さすがf分の1の揺らぎ声の持ち主だけに)

取り合えず、純潔と純愛を立て続けに見て非常に満足しております。

さってと、黒沢清「蛇の道」でも観っかな。