男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

燃えるっ!サントラ

めでたく復活した川口浩探検隊もとい藤岡浩探検隊が活躍するスイスペ。

見所は勿論、サントラ使いまくりのBGM!

当時と同じセレクションが限りなく泣かせ、そして燃えさせる。

「ロッキー」も「カプリコン1」も「カサンドラ・クロス」も、どれもこれも、映画を観る前にこっちが先だったもんだから、

「あっ!! 川口浩の音楽だ!」

である。

そのせいなのかなんなのか、とにかくサントラが燃えてくれると、映画が大したこと無くても、それはそれでありと言う、

「映画丸ごとサントラPV状態」

に陥ることもしばしば。

それぐらい燃える音楽と燃えるサントラは不可分なのだ。ボクにとって!

そんな訳で、頻繁に燃えるサントラを聴いてしまうのだ。

詳しくはSOWさんこと作家の神代創さんのサントラサイト

虚房サントラ館のコンテンツ「燃えるっ!サントラ」を読んでいただくとして、今回はボク独自の

燃えるサントラのかかる映画(微妙に矛盾がありますが、これでいいのだ)

○「ジョーズ

ジョン・ウィリアムズの衝撃的な鮫のテーマは映画を知らなくても聴いた事があるはず。が、この映画の本質は「海洋冒険モノ」であり、その本質をズバリ音楽で活写した「三人組のテーマ」(勝手につけた)が燃える。いざ、鮫が登場してクイントの「重さ3000キロ(北村氏の声で)」直後からかかり始める「一番銛」から極端に燃える。そして、進退窮まった状態で檻の準備を始める時にも勇壮かつ悲壮にかかるそのテーマも燃える。クライマックス、いよいよブロディと鮫の対決では、鮫のテーマと人間のテーマが完璧に入り乱れて狂気のような盛り上がり方。

○「コナン・ザ・グレート
ベイジル・ポリュデュリスは数多い燃えサントラを産み出している凄い人だが、中でもこの「コナン・ザ・グレート」は既に映画から独立してしまってりような感じ。テーマ曲のこれ以上ない熱さと、2曲目での荘厳なまでの宗教的盛り上がり方も半端じゃない(ちなみに、桃ゴマの予告編で使ったのがコレです)。
ポリュデュリスは他にも「レッド・オクトーバーを追え!」でもロシア風味の燃えサントラを作ったり、傑作「ロボ・コップ」での補って余りある燃えテーマは必聴。「ロボ・コップ」はあのテーマも素晴らしいが、冒頭付近のカーチェイスの音楽も素晴らしく熱いので必聴!

○「カプリコン1
いわずとしれたジェリー・ゴールドスミスの傑作燃えサントラであり、例の「川口浩探検隊」のおかげで音楽だけの知名度もきわめて高い。映画の冒頭でこの音楽がタイトル・バックに流れ始めたときの興奮は凄い。ただ字が出るだけなのにただ事ではない燃え方。テンションの上げ過ぎは危険だ。

○「ランボー2怒りの脱出」
この映画を観たときの燃え方は普通じゃなかった。一日中燃えてた。キャメロンの畳み掛けるシナリオも凄かったが、それに過剰な拍車をかけるゴールドスミスの音楽がとにかく凄くて、冒頭のこれまたタイトルが出るだけなのに必要以上に盛り上げる。ばかりでなく、ランボーがいよいよ戦闘準備を始めるときの煽り方は必見必聴で、「準備=段取り」がアクション映画で燃えさせる重要な要素であることをその手のファンに植えつけた。挙句、ランボーが唯一の味方コー・バオを殺されて亡骸を葬ってからの盛り上げ方も凄くて、チャールズ・ネピアが基地で憎まれ口を叩いてからのカット変わりで、ナイフを鞘にザン!雨の中で鉢巻きをギュ!形見のネックレスを(キツキツだが)結ぶ!と言うくだりは、この手の映画を好きかどうかの踏み絵にも等しい呆れかえる燃え方。

コー・バオの仇を見つけた時に、ランボーがゆっくりと爆弾矢を準備する瞬間のゴールドスミスの音楽も凄くて、弓矢を構えるだけでこれだけ盛り上げるかと言うべらぼうさ。

○「48時間」
ジェームズ・ホーナーの油がのりまくって(燃えまくって)いたころの傑作スコア。本編では二人が歩くだけで意味不明にかかる燃えサントラが凄くて、この曲は「コマンドー」の予告の音楽としても後世に語り継がれる燃えさかりブリ。それぐらい「コマンドー」の予告は燃える予告として傑出してる。

○「エイリアン2」
ジェームズ・キャメロンの最高傑作。戦争映画として、ホーナーの音楽もギャンギャンにパーカッション連打で戦意高揚させる。ここでもリプリーがニュートを助けに行くくだりでの「戦闘準備」の燃え方が凄い。火炎放射器とパルスガンを縛り付けると言う超荒業も手伝って、観てる方の没入感が凄まじい。

○「アンタッチャブル
エンニオ・モリコーネもゴールドスミスと並ぶ「燃え作曲家」の一人で、「夕陽のガンマン」「続・夕陽のガンマン」それぞれのテーマは聴くと正気ではいられないほど燃える。で、この「アンタッチャブル」のタイトル・バックの燃え方も凄まじくて、一気に血が逆流する。そして、そのテーマをクライマックスの屋上シーンで再度流して、観客の闘争心を煽りまくる。拳銃のハンマーを起こすだけでどれだけ人間を燃えさせられるかの実験を受けている気分だ。

○「フェイス・オフの予告編」
ジョン・ウー最後の傑作。だが、明らかに本編と予告編の燃え方の質が違っていて、最初は戸惑いを覚えた。それぐらい予告編の燃え方が尋常じゃないのだ。先ず間違いなく燃える。日本版の予告は2段階にわたって燃えるこだわりの燃え方。その予告で流れている音楽はどうやらオリジナルらしい。ううん…

○「ジャイアント・ロボ6」
天野正道の音楽は全編燃えるが、この作品で登場した「ビッグ・ファイヤー」のテーマは「トゥーム・ストーン」との類似がよく指摘される。が、明らかに燃え方はこちらの方が数段上。ティンパニの連打に失禁間違いナシ。天井波状的燃え。

(つづく)