男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

ランボー最後の戦場

極限まで絞り込まれたストーリー

ランボー』を小学5年生の時に劇場で観てから25年も経ってしまいました。スタローンの前作『ロッキー・ザ・ファイナル』と同様今回も一作目を強く意識した最終作という感じになっています。
なので、一作目を大好きな人間にとってはラストで結構ポロリとくること請け合いです。

Rambo (2008)

ジェリー・ゴールドスミス亡きあと、ブライアン・テイラーに引き継がれた音楽でも、一作目のメイン・テーマが印象的にアレンジされて使用されていることからも一作目に直結します。

映画自体はスタローンの傑作『ロッキー4炎の友情』同様91分とタイトに仕上がっているので、ストーリーは極限までシンプルに絞り込まれています。つまりストーリーだけを目的で映画を観ている人間には予告編だけで充分事足りる映画です。

しかし!

それではクライマックスで、いよいよ機関銃射手の背後にランボーがヌッと現れるショットでの興奮は到底味わえません。

いきなり運転席の運転手に向けて超至近距離射撃を行うあたりからグチャグチャに燃えます。『プライベート・ライアン』同様あんなもので撃たれたら人間が文字通りミンチになって消し飛ぶ(この映画ではその手の描写が徹底しています)。後はもうライブのクライマックスと一緒で、皆殺し祭りのカタルシスに酔うわけですが、今までのシリーズとは違ってランボーが創意工夫を行って殺戮を行うわけではないので、文字通り虐殺という印象です。

このクライマックスに象徴されるように、今作は今までのシリーズとはだいぶ毛色が違っており、80年代アクション映画の系譜にもおさまりきらない異様な映画になっています。

ただ一つ嬉しかったのは、ランボーが歳をとったことを全然アピールしない事ですね。「くたびれた」とか「無理をさせるな」的なこの手のキャラのお約束のフレーズは一切なく、走るときは全力で走るスタローンに男を感じました。実際観ている間は全然還暦を過ぎている人間には思えないのが凄すぎます。ここが『ロッキー・ザ・ファイナル』とはまったく違うアプローチなのがやはりスタローン分かっています。

後は、スタローン・スタイルと言ってもいいぐらいシンプルな作劇を楽しむだけですね。


今はコレを流しっぱなしにして書いています。

Rambo: First Blood Part II - Original Film Soundtrack, New Expanded Edition

Rambo: First Blood Part II - Original Film Soundtrack, New Expanded Edition

この映画に無いものはすべてココに濃縮されてつまっています!

Rambo 1-3 Box-set【Blu-ray】(北米盤)

アメリカではブルーレイで1から3のBOXが発売されています。日本でもこの作品が出るときにでも一緒に発売されて欲しいですね。