男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

プログラム54『荒野の決闘 いとしのクレメンタイン』

「あなたの名前が好きです。クレメンタイン」

小学生の時に生意気にもリバイバル上映を観に行った思い出の映画です。なので、リバイバル時のタイトル『いとしのクレメンタイン』(原題通り)として記憶していて、未だに『荒野の決闘』には慣れない。今回観直しても、どう考えても『いとしのクレメンタイン』が相応しい映画なんですよ。


有名な椅子のショット。シネスコスクリーンで観るスタンダード映画ってのもなかなか乙なもんですよ。左右の黒味ありすぎw


初めて見た時もこのダンスのシーンは非常に印象深かったんですが、改めて観てもかなりグっとくる良いシーンでした。道理で印象深いはずです。


子供の頃からイーストウッドとマックィーンが二大お気に入りスターでしたが、この映画を観た後はヘンリー・フォンダも大好きになりました。イーストウッド同様、歩き方がカッコイイんですよね。


ドイツの表現主義の影響うんたらかんたら。こういう印象的なカットが随所にあって、自然光の昼間のシークエンスと相まって目が離せない映像美です。


「マック、恋をしたことはあるか?」「いいえ、バーテン一筋ですよ」

このマックもそうですが、楽器を演奏しているオヤジなど、顔面がイチイチ西部劇顔なのがいいんですよねえ。


とにかくトゥームストーンの存在感が抜群に良い映画です。こういう決めのカットも抜群にカッコイイ。


御多分にもれずボクも子供の頃ドク・ホリディのかっこよさに憧れたもんです。ガラでもなくハンカチを持ち歩いたりしてましたよ。


すっかり忘れてたんですが、ドクの愛人であるチワワって手術のかいもなく死んじゃうんですね。しかもセリフで一言「死んだよ」で済まされる始末。全体的に劇伴も殆どかからず、抑えに抑えた演出が徹底しているんですよね。ですが、この静かな叙情性みたいなのが子供心にも良かったので、ちゃんと普遍性のあるものなんでしょう。今観るともうたまらないものがありますし。


冒頭にも書きましたが、とにかく主題歌の「マイ・ダーリン・クレメンタイン」がたまんないんですよ。映画全部の雰囲気を象徴していて。なので、最後のワイアットのセリフでグッと来るんですよね。


こちらに収録されているディレクターズ・カット版も観てみたい。ラストにワイアットがクレメンタインの頬にキスをしないらしいです。確かにあそこは明らかに追加ショットという感じですから。


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クライテリオンで発売されるブルーレイ。こちらにはちゃんとディレクターズ・カット版も収録されているそうです。すごく欲しい。