”奥さんと劇場”『バグダッド・カフェ』
ヨーロッパのテイスト
”奥さんと劇場”は家の奥さんが「観たい映画リスト」を作っていて、それを順番に観ていく企画なのですが、今回の『バグダッド・カフェ』のDVDがレンタルで見つからなくて苦労しました。ネット・レンタルでも在庫数が少ないようで借りられない状態が続いており、近所のTSUTAYAにも置いていなかったりします。
で、ちょっと離れたところにある古めのTSUTAYA。そこの端末で検索すると在庫がなかったのですが、もしかしたらと思って自分で探してみたらありました。ううん、機械は信用できんな。
というわけで久々の”奥さんと劇場”「バグダッド・カフェ観ないと先に進まない」ということで滞っていたのですが、今回やっと観ることができました。
それにしてもこのDVDが古くさくて笑っちゃいました。メニューも何にもなく、「日本コロムビア」(ビデオの時と同じロゴ!)のマークが出たと思ったらすぐに本編が始まる。これってビデオのマスターをそのままDVDにしているだけですよね。
今度ディレクターズ・カット版が再販されるようですが、やっとちゃんとした物が出ると考えて良いようです。
学生の頃に観たときにも思ったのですが、ヨーロッパの映画って「ブツ」って終わるパターンが多いですよね。「え? 終わり?」っていう。これって誰が始めたんでしょうかね。やっぱりゴダールとかのヌーベル・バーグなんでしょうかね? ハリウッドの映画とかを見慣れていると、あの「前振りのないエンディング」がすっごく違和感があるんですよね。たぶんその違和感をこそ狙っているんでしょうが。
家の奥さんも「面白かったんだけど……」と何かモヤモヤした様子でした。
80年代末のミニシアター・ブームを代表するような映画ですから、個人的な「ミニシアター映画」のイメージってコレなんですけどね。『トレインスポッティング』とかもこの系譜のイメージなんですよね。なので同じミニシアター系でヒットした『アメリ』とか『レザボア・ドッグ』とかが同じ系譜で語られると微妙に違和感を感じます。ははは。
ただ、主題歌は相変わらず大変よい。
ミニシアター系の映画で数少ないお気に入りがジャームッシュの『ダウン・バイ・ロー』です。一度しか観ていないからもう一度観たい。