男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

ついにデ・パルマの『アンタッチャブル』が国内ブルーレイ化

アンタッチャブル スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン (2011-03-25)
売り上げランキング: 687

やっと日本でも発売

ブライアン・デ・パルマ監督の名作『アンタッチャブル』が3月25日に国内でもブルーレイ化。

デヴィッド・マメットのシンプルで王道なストーリーと構成が素晴らしく、ブライアン・デ・パルマの技巧に富んだ演出もそのシナリオに支えられて映画の出来に貢献している。今なら150分とかになるに決まっている題材をキチンと119分にまとめているのは職人芸だ。

デ・パルマは傑作『スカーフェイス』が大コケしてスランプに陥ってらしく、「これでコケたら終わりだ」という線引きがキチンとされているのが絶妙。もっとも、それにも関わらず撮影技法など「相変わらず」ぶっ飛んだ演出も多く、『スカーフェイス』や『ミッドナイト・クロス』で夢中になっていたボクは熱狂的に楽しみました。

エンニオ・モリコーネの音楽も超傑作で、オープニング・クレジットなどは激燃え音楽と共に開始早々アドレナリン全開に。モリコーネの哀愁あふれるメロディも見事にドラマを盛り上げ、「燃えるのに感動する」という、娯楽映画として理想的なクオリティに貢献している。

ショーン・コネリーがアカデミー助演男優賞をとって美味しいところをもっていっていますが、カポネに扮したデ・ニーロも凄まじい。そんなに登場するわけではないのに髪の毛を実際に抜いてるし、名場面の「バット」シーンでは、「人殺しデ・ニーロ」がたっぷりと堪能できます。やっぱりデ・ニーロにはいつまでも「人殺し」の雰囲気を失ってほしくないですねえ。スコセッシとのコンビで知られますが、デ・パルマとの付き合いのほうが早いので、ここまでやってくれたんでしょうか。


・・・

キック・アス』でもクライマックスに主人公トニー・モンタナの名台詞「Say hello my little friend」が使われた傑作。ボクはビデオで初めて観たんですが、大興奮して毎日観ていましたよ。評論家から酷評されていたとか後で知ったんですが、まったく信じられなかったですね。まあ、観直すと”ザラザラ”した映画で、酷評も分からないではないんですが、それ以上に異様な興奮が得られるんですよ。クライマックスの銃撃戦なんてもう凄すぎて。

デヴィッド・マメット脚本では他にもこの作品が大好きです。大富豪のアンソニー・ホプキンスが飛行機事故にあって山の中で遭難する話なんですが、熊に襲われたりして様々な危機に直面する。主人公が知識階級なので、本から得た知識は豊富なんですが、それがほとんど役に立たないサバイバル描写が秀逸。