男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

『ヤング島耕作』


ヤング島耕作 (1)
ヤング島耕作 (1)

学生運動の影が残りつつも、セックス&ボウリング

一話目は研修時代のエピソードで、町のお店の手伝いに行かされた島がテレビの不法投棄を手伝わされる。腑に落ちない島が上司に報告すると「それが社会だ」云々のお約束。でも、中沢課長(カカカまだ課長だ)が「それは間違っている」と正論伝授。島が真に受けて実行しているところを会長が通りかかって大助り。

という、ものの見事に「島耕作ワールド」を的確に描いたもので最高でした。ないのはエロだけ。

しかし、中沢部長「おそらく21世紀には下取りどころか逆に消費者の方が棄てるものに対してお金を払うことになるだろう」ってのはあまりにも先見性ありすぎですがな。「おそらく」て。

その後も70年代という時代背景で、学生運動関係のエピソードが多くあるのですが、がっちりと信念を曲げない島や、爆弾テロのくだりなど実に面白い。

そのくせ、ちゃっかり要所要所で、カーセックスやアウトドアセックスなどを満喫する島耕作が描かれ、しかもバランスを保つために、受付嬢のミス関東の誘いをいたずらだと思って失敗したり(もちろん向こうが惚れてる)。まあ、本当に楽しい漫画ですよ。