男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

こだわり人物伝 藤子・F・不二雄 第四回


くやしいけど、なかなか的確だ

最後となる第四回は、待ってましたという感じで「SFとF先生」について。

ここで登場するのは岡田斗司夫(一発で変換されるのも何だか……)。個人的にはあまり好きになれない人ですが、その分析や語り口は実に説得力があります。

パーマンとアメコミのヒーローとの違いがマスクやマントなどの「装着によるパワーアップ」であり、それがセンス・オブ・ワンダーであるという指摘は実に的確。あと、丸めてポケットに入れておけるという「おもちゃ感覚」の素晴らしさも取り上げており、悔しいけど賛同できます。


それと、僕も大好きなフレドリック・ブラウンに言及してくれたのはうれしい。


  

どれもこれも無茶苦茶面白いんですけど、個人的には最初の出会いである『発狂した宇宙」が激おすすめ。夢中になること必至!


それにしても、最終回にしてキチンとF先生の重要な業績である「SF短篇」について丸まる取り上げるというのは見事でした。


   

今回取り上げられた「流血鬼」「箱舟はいっぱい」「ミノタウロスの皿」「ひとりぼっちの宇宙戦争」などは上記の文庫でお手軽に読めます。大全集の方でもまとめられるとは思いますが、SF短篇に関しては現在でも比較的手に取りやすい環境ではあります。

SFパーフェクト短篇集とかになるとグっと高くなってしまうんですけどね。既発売の文庫本を揃えれば大体は読めます。

ムラムラと読みたくなったので、本棚から引っ張り出して読み直そうと思います!