男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

のだめカンタービレ最終楽章 前編


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なだぎ武の吹き替え芝居は必見

4月17日の「後編」公開前に、アンコール上映を行っていたので、朝一にすべり込んできました。

山本英夫の撮影とシネスコによって、ヨーロッパのロケーションがダイナミックに切り取られており、テレビシリーズとのタッチの整合性を保ちつつ、けっこう映画になっているので驚きました。演出自体はテレビシリーズの発展形なので、映画としてみると軽めですけど、テレビの延長で鑑賞する人がほとんどでしょうから、これはこれでOKです。

ヨーロッパのテレビシリーズも、前編と後編で、「千秋」「のだめ」とストーリーの配分をキレイに分けていたように、今回の最終楽章の前編も「千秋編」と言っていい内容になっています。

かつて師匠のシュトレーゼマンも在籍していたオーケストラの常任指揮者になる千秋が、ボロボロな状態のオケを懸命に立て直すというお話。

ストーリー自体が王道なので、相変わらず安心して観ていられます。

今回のメイン曲はチャイコフスキーの「大序曲1812年」



僕はまさにこの動画の演奏会(?)に行ったのですが、音圧がすさまじかったですよ。「今から大きな音がしまあす」と演奏の途中にも関わらずアナウンスが流れたりするのもご愛嬌。


オケのマネージャー(?)のテオを演じるなだぎ武が猛烈にハマっていて、テレビ同様外国人キャスト全員が「吹き替え」処理されているのも相まって、あの「吹き替え芝居」がここぞというほど冴え渡っていました。誰よりも「吹き替え感」がすごい。なんなんだあれ。

吹き替えといえば、日本人キャストもおそらくほとんどアフレコ処理になっているようですが、音響効果が実にいい仕事をしていて驚きました。「シーン」という部分に塗り込められたノイズがやたらと効果的で、普通の生活シーンでも不必要にナチュラルな音がつけられています。ギャグのシーンや演奏シーンとの対比が普通じゃない。


前回「いつものパターン」と書いたパターンですが、今回も同じようになるのかと思いきや、最後に急転直下になって後編へ続きます。ここら辺は最初から後編がある場合の王道になりつつありますね。

計算してみると、スペシャル二本と劇場版二本で、合計8時間以上なるわけで、余裕でテレビドラマ1クール分あるんですよね。後編でついに完結してしまうのかあ。それはそれで寂しい。