男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

のだめカンタービレ in ヨーロッパ [DVD]


今回はチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲だね


テレビシリーズ終了から1年後のお正月に二日連続で放送されたスペシャル。DVDも二枚組になっておりそれぞれ収録されている。お正月気分を盛り込んだタイトルロゴなどが華やかで楽しい。今は季節はずれだけど。ははは。

テレビシリーズは原作の長いスパン(2年ぐらい?)を放送時期の3ヶ月と連動するように調整されていましたが、今回ははなから二回のスペシャルということもあって、時間経過が数ヶ月単位で行われるのが特徴的。東京の様子なども挿入されるが、基本的にはのだめと千秋のヨーロッパ生活が描かれ、ふんだんに使用されるロケーションと相まって、なかなかの観光気分が味わえました。ほんとあっちって建物がキレイですよね。

のだめのアパートで一緒になるウエンツとベッキーが笑っちゃうぐらいハマっていて面白かったです。やっぱり顔面が外国人なんだよなと痛感しました。冒頭でフランス語を話していても違和感がない。
ウエンツが演じるのはフランクと言う”フランス人オタク”なのですが、彼の部屋の美術がやたらと念のいった造り込みがなされていて大笑い。ドラゴン・ボールのポスターが貼ってあったりして、何気にすごくフランス人オタクっぽい。『HUNTER X HUNTER』もちゃっかり置いてあったりして。

また、向こうのキャストを日本語吹き替えで処理しているのも個人的には素晴らしい。日本人は字幕文化になれているとはいえ、テレビではやはり吹き替えの方がスムーズだ。


今回も原作をうまく脚色しているとはいえ、「いつものパターン」を繰り返しているのはちょっと残念。まあ、最後に演奏があってバーンって終わって大団円ってのは気持ちがいいんですけどね。これじゃモーツァルトに「でてくる言葉はひとつだけ。これぞサリエリ!」って言われちゃいますよ。

とは言っても、そういうベタな構成も含めて安心して観ていられるのは大きい。

個人的に上野樹里が落ち込むときのお芝居がたまらなく好きなので、後編でのだめが挫折を味わうシークエンスではサディスティックな喜びに満たされましたよ。のだめが可哀想でねえ。うるうる。


後編の「のだめ編」に対して、前編の「千秋編」がやたらと盛り上がって出来がよく、後半の予選描写は実に燃える。

しかも最後の演目が大好きな「チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲」なんだからたまらない。



それにしても、HD放送を観た直後にDVDはやはりキツイ。ブルーレイで発売されるか、こちらもHDで再放送して欲しいもんです。これ観ないと映画につながらないでしょうに。