男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

マディソン郡の橋 特別版 [DVD]

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ブルーレイ早く出ないかなあ。

ボクは気に入った映画を何度も何度も観てしまいます。ただ、そのセレクションは自分でも不思議なほどまとまりがありません。「らしくない」映画も結構あるのです。ボクの中では一貫しているのですが、やっぱり基本はその作品の「空気」が気に入ってしまう事でしょうか。恐らく「好きな曲」をヘビーローテーションで聴くポピュラーアルバムと、「アルバム全体」が好きなクラシック音楽の違いみたいな感じです。どこがどうということではなく、全編の空気の再現感というのでしょうかね。

そういう意味でこの『マディソン郡の橋』も何度も何度も観てしまう映画です。

今回アメリカでリマスター版が発売されるのとほぼ同時に、日本でも1500円の廉価版で発売された『特別編』を購入しました。

最初は以前のDVDを観たのですが、プラズマになって観てみると恐ろしく画質が悪いのです。かなり初期のDVDですから片面一層に135分というのはやはり厳しいわけです。
今回は2層でメイキングも収録されているので今日早速購入して観ました。(この時点で二日連続観ているので、家の奥さんも呆れ気味)

買ってみて驚いたのですが、なんと撮影監督のジャック・N・グリーンと編集のジョエル・コックスの音声解説がついているじゃないですか! さっそく吹き替え版で字幕を出すいつもの方法で鑑賞しました。そういえば地味に吹き替え版も5.1ch化されていて嬉しかったです。この映画は吹き替えも出来がいいのです。

クリント・イーストウッドありきといってもいいお馴染みの2人なので、イーストウッドに関する話がほとんどを占めるのですが、かなりいい話が連発してますますイーストウッドが好きになってしまいました。

肝心の画質も以前のDVDとは較べようも無いほどの高画質です。二層でビットレートが上がったことよりも、やはりリマスターが効いているようです。一時は発売予定のあったブルーレイ版(北米)を早く発売して欲しいですね。多分日本語も入るでしょうし、ワーナーならそれほどずれずに日本でも発売されそうですし。

オールロケにこだわったアイオワの風景とそれを緻密に再現している撮影が素晴らしいんですよね。

あと、この映画で一番印象に残るのは「ハエ」をはじめとする虫たちなんですねえ。重要な舞台である台所のシーンではほとんど2人の周りや椅子などに虫が飛んでたり止まっていたりするんです。あれがものすごくディティールを奥深くしていて、オールロケならではの醍醐味だなあと感じさせられます。

特典のメイキングもなんと今年作られた新作だったので驚きました。てっきり当時のテレビ用を流用しているものとばかり思っていました。内容も短いながらもしっかりと作られていて、イーストウッドやメリル・ストリープ、主要なスタッフのインタビューで構成されていて満足のいくものでした。