男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

コラテラル スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]★★1/2

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マイケル・マン監督の作品としては骨不足な感じはしますが、この手の題材でもキチンとめんどくさいことをキャラクターが喋ったりしてそれっぽさは残っています。

プロット自体は劇中でマックスも言っているようにトワイライト・ゾーンの一話的な、いわゆる”1アイデア物”なので、そういう視点で観ると不条理な一夜の巻き込まれトラブルとして非常に楽しめる作品でした。ただ、マイケル・マンの作風はこういうプロットとは水と油のように感じましたので、全編不安定な印象も受けました。

トム・クルーズが殺し屋を演じているのですが、さすが完璧主義者らしいプロっぽい銃さばきを見せてくれたのが嬉しかったです。行動そのものは全くプロっぽくない杜撰な感じが笑えますが。まあ、トムは何をやっても基本的にはトムなので、トムが殺し屋を演じているという事を楽しむ映画なんだと思います。

ジェイミー・フォックスはトムの雇い主に会いに行かされるシークエンスで見せる男っぷりに惚れます。とんでもない体験を経て成長するというグローイング・アップ物としても少し楽しめました。

ただ、『スピード』の時もそうだったんですが、シチュエーション・ドラマなのだから乗り物は最後まで使って欲しかったと思います。(偶然だろうけど、同じような地下鉄ですし)