男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

電車男

豊原功補は要チェック!

ボクが彼を初めて観たのは「ゴジラVSキングギドラ [DVD]」のあまりにも目立たない主人公です。強烈に盛り上がる伊福部の音楽と共に始まるオープニングから一転して彼が演じる主人公が登場した途端にパアっとテンションが急落したのをよく覚えています。

そんな豊原氏に注目したのは有名な「ロングバケーション [DVD]」。山口智子演じる南に言い寄ってくるナイスな(設定の)杉崎でした。この杉崎というキャラが最高に面白くて、カメラマンの新人の頃、南を撮った事を口実に、あまりにも寛容なキャラを前面に押し出して傷ついている南を徐々に落としていくわけです。
得意技は似合わない長髪の前髪をかきあげながら

「南ちゃん……」

と呟いてから始まる、

”俺全部わかってるよ君のこと……だから一人で頑張るなよ”的台詞の連打。

これが最高。

何が最高かと言うと、この豊原氏は脚本家の北川悦吏子が個人的にプッシュしたと言う経緯からも分かるように、製作陣にとっては寝耳に水のキャスティング。それもそのはずで、このキャラが全て空回りしているんですね。

ただ!!

強調したいのは、それがやたらと功を奏して、視聴者に無意味な安心感を与えると言うか。なんせ相手はキムタクなんですよ? どう考えても無理のあるキャラな訳ですよ。それを一生懸命頑張る豊原氏には、毎度目頭が熱くなる思いで鑑賞していました。


そして、あれから9年。

今、「電車男」の世界に颯爽と現れた、豊原氏。

キャラ設定は

エルメスと弟がアメリカにホームステイしていた頃に兄貴同然の付き合いをして見守っていたナイス・ガイ。

うお!!

これぞ豊原氏の真骨頂。

今週の放送で早速アイスを片手(なぜ?)に颯爽とエルメスの前に現れるや、全く9年前と変わらない豊原節全開の台詞回しで視聴者のハートを揺さぶりまくる。

そして、クライマックス。エルメスの弟が勤めるバーの店長に収まっている豊原氏は、兄貴代わりを常に強調しながらエルメスを外に連れ出して、あからさまなやり口でその失恋で傷ついた心を癒すために奮闘!
常に”俺全部わかってるよ君のこと……だから一人で頑張るなよ”スマイルを絶やさずに、常軌を逸した行動でエルメスを慰める姿は圧巻。

本気でこんな奴がそばにいたら強烈ですが、フィクションの世界ではこれほど楽しめるんだから素晴らしいですね。

これから彼がどうやって物語に関わってくるのか、俄然目が離せません。

とにかく要チェックです。

http://headrock.jp/kosuke.html