男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

ロミオ+ジュリエット

ロミオ&ジュリエット [DVD]

まただよ…

今回の放送もシネスコサイズをビスタサイズ(精確にはHDサイズ)にトリミングしての放送でした。折角の構図が崩れて厳しいです。折角ハイビジョンなんですからオリジナル・アスペクトでの放送を徹底して欲しいものです>WOWOW

ただ、20世紀フォックスなどではアメリカからのオリジナル・ソースの段階でハイビジョン・マスターがトリミングされているという噂もきくので一概にWOWOWを責められない気はしますが…


本編は結構久々に観直しました。タイタニック前夜のディカプリオですが、キャメロンが「ロミオとジュリエットを現代でリメイク? 馬鹿げた企画だと思ったけど、出来上がったのをみたら凄い傑作だからよかった」というような発言をしていたのを思い出します。おかげで「タイタニック」の歴史的興行を後押ししたのは言うまでもないんですが。

バズ・ラーマンとしても一応出世作になると思うんですが、ケレン味たっぷりの作劇と、台詞などをほぼそのままシェイクスピアの書いたものを使うという方法は大当たりだったと思います。後オリジナル・スコアや歌が凄く好きですねえ。二人で出会うときの主題歌や、有名なバルコニー(プールになってますが)のやり取りの際の音楽が、時代はずれなほど極端にエモーショナルで最高です。クライマックスの教会のシーンでかかる音楽も必要以上に感傷的なのがたまりません。

<ハイビジョンの見所>

  • 水槽のシーン

ためた水に顔をつけるショットがロミオにもジュリエットにもあるんですが、ここのクリアな感じが凄く印象的です。空気がないと光を邪魔する因子が一つ減るのでそれだけでクリアになるわけですが、それが見事に再現されています。
また、その後の二人で出会う有名な水槽越しのシーンも、色とりどりの魚や水越しの二人の表現が抜群でした。

  • 舞踏会のシーン

舞踏会ではジュリエットに扮するクレア・ディーンズの綺麗な髪が細かく再現されていてまた。また合成処理された花火も見所。マキューショを演じたハロルド・ペリノー(リローデッド&レボリューションズのリンク)の女装は肌の黒さと銀髪の衣装とかつらが凄いコントラストを生んでいますが、それもちゃんと再現されていました。

  • 教会のシーン

クレア・ディーンズの透き通るような肌が凄く綺麗に再現されています。無数に立ち並ぶ蝋燭の光も綺麗でした。

  • レグイザモの腹毛及び胸毛及びもみ上げ

一番美味しいところをもっていく儲け役であるジョン・レグイザモですが、冒頭のハッタリかまし過ぎの(絶対あたるわけがない二挺拳銃の構え方がイカシまくり)登場シークエンスから、ロミオにからむ際の不必要なほど胸をそり返したポージングまで、極めて身体全体の表現が優れていますが、彼の体毛の再現性も作品に彩を添えている(はず)。